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日常-Prologue-
「もう…ちょっと…」
あと少し、あと少し…と手をのばす。
「よし!届いた!」
下に待っている子供たちに向かって、いましがた枝から取ったシャトルを見せる。
喜んでいる様子だ。
「じゃ、今から降りるからちょっと待っててねー!」
そう言って、俺はズボンにシャトルをしまいゆっくりと降りていった。
「はい。気を付けてね。」
彼らにシャトルを渡す。
「ありがとうございます!」
無邪気に喜ばれると、少し気恥ずかしいような気持ちになるが、これ以上に嬉しいこともあまりない。
「いいよいいよ。俺も似たようなことよくやらかした事あったし。…じゃ、またねー」
手を振って別れを告げる。
急がなければ。
「ありがとうございましたー!」
彼らも元気に駆け出していった。
*
「…」
「どうしましょう。」
本当は悩んでいる暇なんてありません。
一刻も早く、新たな『無限の戦士』をこの広い世界のどこかから見つけ出さなければならないのですから…