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棒が落ちてたので世界救ってきます  作者: マキ
第一章 「旅立ち」
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棒との出会い




第一話 「棒との出会い」




ここは名もない村……。

まぁ、呼びにくいのでナナシ村とでも言っておこう。この村では15歳になると世界……とまでは行かないが、周辺の地域を守るために旅に出ることになる。毎年3人ほど旅に出ていくのだが、今年は一人しかいないようだ……。彼の名前は……マキ。そして、旅に出る者には必ず村の鍛冶屋から武器が支給されるのだが、今年はどうやらゴールド不足で武器が作れなかったようだ。この少年の旅はどうなってしまうのか……。




「ついに……今日から旅に出るんだ!」


彼は目を輝かせて村の門まで向かった。


「でも…今年は武器が作れなかったって…。ついてないなぁ。僕って。」

「何しょんぼりしてるのよ!今日はあなたが待ちに待った旅立ちの日でしょ?」


声をかけられ、即座に後ろを振り向くと、そこには茶色がかった黒髪の少女が立っていた。


「……なんだ。アリサか…。」


彼女は僕の幼馴染のアリサ。

今は14歳だから来年が旅に出る年だ。


「マキは武器がなくて大変そうだねぇ。フフッ。」


彼女は僕の顔を見て、クスクスと笑った。来年はきっと武器も貰えて楽な旅になるんだろうなぁ。


「お前だって……この村の資金難が来年まで続いたら武器が貰えないかもしれないんだぞ?」

「大丈夫。私は絶対に武器貰うから!」

「どこから湧いてくるんだよ……。その自身。とりあえず、僕はもう行くから。来年、会えるといいね」

「気をつけて…。死なないでね。」


そう言って僕は始まりの草原へと向かっていった……。



─────道中






「ん?あれは……人?行ってみるか。」


僕は人影を見つけ、恐る恐る近ずいて行った。


────────────────────────


「おぉ!これはこれは。冒険者の方ですか。私はどこにでも居そうな商人です。何かお探しでしょうか?」

「実は……」


僕は商人今の村の状況を説明し、最後に「武器が欲しい」と、伝えた。


「武器ねぇ…。この【石の剣】なんかどうだい?切れ味がいいぞ?」

「剣……!それ!ください!」


僕は迷わず【石の剣】が欲しいと伝えた。


「じゃあ、800ゴールドね」

「えっ?!」

「何か…おかしなことでも言ったか?」


武器って……そんなに高いのか……?


「どうした?君……。」

「い、いや!なんでもありません!」


800ゴールドなんて……今の僕の所持金さっき道で拾った50ゴールドだけだぞ?ふざけてるのか?


「やっぱりいりません。」


僕はきっぱりそう伝えた。


「そうか……。じゃあ、またなんか欲しくなったら来てくれ。」

「わっ、わかりました。」


そう言って颯爽と僕はその場を立ち去った。


「剣が一本800ゴールドなんて嘘だろ……?」


僕は何とかゴールドを集められないかと空を見ながら考え、歩いていた。


「うわっ!」


ドスン。という音を立て、僕は転んだ。どうやら木の根っこがあったらしい。


「いててて……。」


僕は足元を確認した。


「ん?これは……。」


自分の足元に何か転がっているのを見つけた。拾ってよく見るとそれは【ひのきのぼう】(攻撃力2)だった。


「なんだ、ただの棒かぁ……。まぁ武器にはなるかな…。」


仕方なくその棒を持って僕はまた歩き出した。

しかし……この棒が商人が売っていた石の剣よりも…………ことを僕はまだ知らなかった。


初めての投稿、初めてのラノベだったので、気になる点あると思います。どうかお慈悲を。

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