038 エンペラークラーケンとの戦闘
「おおおおおい!!何かくるぞ!!!」
モニカの叫びに全員が見上げると、エンペラークラーケンの三つの目が光り出した。
グレッタがさっと杖を構える。
「リフレクションシールド!」
万華鏡のような紋様が船の周りを囲むと、エンペラークラーケンの三つの目から電撃を帯びた光の光線が繰り出された。
それをグレッタの魔法がガキン!と音を立てて跳ね返したが、すさまじい衝撃で船は大きく揺れた。
「っさっすがレベルS・・・グレッタの魔法が守ってる状態でも効果を残すなんてぇ」
「次が来るぞ!」
エンペラークラーケンは口から何かの液体を吐き出した。
それが船を覆う紋様に降りかかると、じゅううっと煙を立てた。
「なっ私のリフレクションシールドを溶かしてる!?」
「魔力で作り上げた壁を溶かす酸か・・・面白い・・!」
アシェルは剣を横に掲げて、すっと剣の表面を指先で撫でた。
すると剣は青い火に包まれ、炎の剣となった。
床を蹴り、襲ってくる無数の腕を先ほどのように切り裂いていく。
ガキィイイイイン!!!
「!」
だがエンペラークラーケンの体の色がメタルのような色に変わった。
その途端、アシェルの剣はエンペラークラーケンの体を斬り裂けずはじき返された。
「防御力が上がった!」
「アシェル様の剣を防ぐなんて・・やりますわね・・!」
ジュリアも鞭に再び氷の魔法を纏わせ、エンペラークラーケンに立ち向かった。
ランマルはユイをなるべくエンペラークラーケンの死角になる場所へ移動させ、自分も戦闘に加わろうとした。
「あ、ら、ランマル!」
「・・・?」
それをユイが呼び止め、カバンの中から三角形の形をしたある薬の瓶をランマルに差し出した。
「さ、さっきはありがと・・・・。こ、これ、役に立つかもしれないから使って・・!」
ユイは少し顔を赤らめて、ランマルにエンペラークラーケンから庇ってくれた事への感謝を伝えた。
ランマルは少しだけ、今は隠している耳と尻尾が震えるのを感じた。
「・・・・ありがとう」
ランマルはユイから瓶を受け取ると、颯爽とエンペラークラーケンの元へと駆け走った。
その姿はいつになくやる気に満ちていた。
ランマル、ユイの評価が上がったのを感じてやる気に満ちてます
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