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031 乗る船を探そう!え、船は出ていない!?



ここだけなんだろうか?

それとも港の町って皆こういうものなの?

全員共通で、着ている服がぴっちぴちなんですけど!

たくましい上腕二頭筋が黒光りしてて色んな意味でまぶしい・・。

わー、空を飛ぶ鳥も道を歩く猫もマッチョだ・・・。


「あ、あらゆる意味で世界が違う・・・色々すごいねここ・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(こくり)」


普段何を考えてるか分からないランマルだけど、今だけは意思疎通ができてる気がする。


「と、とにかく百花繚乱王国まで乗せてくれる船を探そうか・・」


どこを見てもマッチョだらけな光景に、船に乗る前から酔いそうになったけど、私とランマルは船を探す事にした。

船を手配してくれるという受付場があったので行ってみたけど、何だろうあの人だかり?

何か凄い騒いでる・・。


「船が出ないってどういう事だよ?!」


え?船が出ない?

受付場ではマッチョな女性が咥え煙草でふんぞりがえっていた。


「だから何度も言ってるように、レベルAの魔物レッドクラーケンが現れたんだ!とても船を出せる状況じゃねぇ!分かったかクソガキ?!!」

「だ、だれがクソガキだ」

「ああ?!」

「ハイ、ドウモスミマセンデシタ」


うわ、凄い迫力・・。

制服を着てるから受付嬢だろうけど、食ってかかろうとした男の人を完全に黙らせちゃった。


よく分からないけど、人間達は私達魔物を強さによってランク分けしているらしい。

レベルAって聞いて、周りの人達どよめいていたからとんでもなく強い魔物なんだろうな・・。


「どうしようかランマル。状況が状況だし、船は諦めて移動石で行く?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ランマルも眉を寄せて悩んでるみたい。

でも船が出てないんじゃどうしようもないしなぁ・・。


「船が出せないって、それすっごく困るんですけどぉ!」

「私達はすぐに百花繚乱王国へ行きたいです」

「どうにかならないのか?」


ん?あの人達も百花繚乱王国へ行きたいみたい。

見ると、女の人二人と男の人がさっきの迫力満点の受付嬢と話していた。


「だから海にレッドクラーケンが出たから船は出せねぇって言ってるだろ?」

「どうにかしてよぉ!百花繚乱王国へ早く行きたいんだからぁ!」


うわ・・露出あるなぁあの人。

赤いマフラー巻いて、上はビキニに短パンって・・。

周りの男の人達厭らしい顔してるよ。

ランマルは・・あれ?見向きもしてない。

へー・・。


もう一人の女性はシスターのような格好をしてる。

へそ出しミニスカなのが気になるけど・・。

この人にもランマルは興味なさそうだった。


男の人は線の細い人だけど、腰に凄く大きな剣を下げていた。

見るからに剣士だ。


「だめだ!!絶対に船は出せねぇ!!まぁ、レベルAのレッドクラーケンに太刀打ちできるハンターなら話は別だがな」


ハンター。

それを聞いた瞬間、私は思わず帽子に隠した耳が震えた。

もし魔物だってばれたら、狩られるかもしれないもの・・!



「ふーん・・それなら問題ないわよぉ」


ビキニの人が剣士の男の人の腕に抱き付いて自慢げに言った。


「アタシ達はあの『鋼鉄の魂(アイアンソウル)』なのよぉ!レベルAだろうとSだろうと問題ないんだからぁ!」


鋼鉄の魂(アイアンソウル)』?

何それ?

私とランマルが首を傾げたけど、周りの人達は酷く騒いだ。

彼らがあの・・!?というざわめく声。

え?この人達、有名人なの?


閲覧ありがとうございます!

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