027 謎のたまご3
「私の、ところに?」
「ええ。どんな事柄にも必ず意味はある。このたまごが現れたのもきっと何か意味があるはず。しかも貴方はこのたまごの心が伝わっている。少なからずとも貴方とこのたまごには何らかの関係があるはずだわ」
「関係・・・」
女王様はそう言うけれど、このたまごと私にどんな関係があるのだろう?
私はたまごから生まれる種ではないし、たまごを生む種に知り合いがいる訳でもないし・・。
でも手の中のたまごはあったかくて、とくん、とくん、って脈を打ってるのが伝わってくる。
そしたら何だか・・母性というのだろうか?
保護欲というのだろうか?
このたまごを、ないがしろにしたくない気持ちが溢れてくる。
「あの・・・このたまご、私が面倒を見てもいいですか?責任はちゃんと取ります」
「責任って・・何が生まれるかも分からないのに」
ホシト様は怪訝な顔のままだ。
まあ、たまごの正体が依然として分からないのだから無理はない。
でも、このたまごを捨てる気にもなれない。
だって、今でもこのたまごから鼓動が伝わる。
どんな生き物にしろ、命を無下になんかできない。
「お願いします・・・。どうかこのたまごの世話をする許可をいただけないでしょうか・・?」
「父上、母上。余からも頼む」
「兄上!?」
「ツキト様!」
頭を下げて女王様と王様にお願いをする私の隣で、ツキト様も頭を下げられた。
私だけでなくホシト様も驚いている。
「ユウは滅多に自分の願いを言わないから、叶えてやりたい。それに余もこのたまごから何が生まれるのか気になるのでな」
「ツキト様・・ありがとうございます・・・」
にっと笑うツキト様。
ツキト様の気遣い・・私は歓喜で目に涙が滲んだ。
「俺は別に構わないぞ」
「わたくしも反対する理由はないわ。ただこれだけは言わせてね」
女王様は私の目を見つめる。
「責任を取ると言ったからには、しっかりその言葉を自分の心に刻ませ、忘れてはいけませんよユウ」
「・・・・・はい、女王様」
私は手の中のたまごをぎゅっと抱きしめた。
こうして私は、謎のたまごを育てる事になった。
いったい何が生まれてくるのか?
それは誰も知らない。
「ところで、ホシト。従魔のランマルはどうしたのですか?姿が見えないけれど」
「・・・・あ、忘れてた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ランマルは部屋のソファの上に寝かされ、ずっと放置されてました。




