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026 謎のたまご2



「うーむ・・確かに珍しいたまごだなぁ」

「そうですわねぇ・・・」


王様と女王様、たまごをじろじろ上から下までじっくり見られるけど、首を傾げている。


「このたまごに見覚えなどありませんか?どこかの国に訪問した時に見たとか・・」

「確かにこれまでヒナタとは色んな国や森に行って、色んな種のたまごは見た事はあるが・・・」


ヒナタは女王様の名前だ(ちなみに王様はカルモ)。


「そうねぇ。黄色いたまごや緑色のたまごは見たことあるけど、こんな空の色のように綺麗なたまごは初めて見たわ」


女王様もツキト様と同じ事を言った。

さすがは親子・・!


「何の種か、それも分かりませんか?」

「そうねぇ・・・たまご・・たまごといえば・・西にあるターマ国で食べたたまご料理、美味しかったわねぇあなた♡」

「ターマ国か!たしかにあの国のたまご料理は絶品だった。俺がそこのたまごサンドを気に入って、君はコックにレシピを聞き出そうとしたなぁ」

「だって、あなたが気に入った料理だもの。レシピを覚えてあなたに作ってあげたいと思って」

「嬉しかったなぁあの時は。君は料理は苦手なのに必死にたまごサンドを作ってくれて・・あの時のたまごサンドは絶品だった」

「あなたったら・・あのたまごサンドは色は真っ黒に変色して失敗だったのに美味しい美味しいって・・」

「本当に美味しかったよあのたまごサンドは」

「あなた・・・♡」

「ヒナタ・・・♡」

「夫婦の時間は後にしてください!!!」


ホシト様の突っ込み。

女王様と王様は本当に仲の良い夫婦で、誰かが止めないとこのイチャイチャは永遠に続く。

でも、こんな風にお互いをずっと想い合えるって、素敵だなぁ・・。


「こほん・・・残念だがこのたまごの事はよく分からないな」

「わたくしも」

「母上達にも分からぬとは・・・」

「どうしますか兄上?いっそゆでたまごにしちゃいますか?」


ホシト様がそう言った時だ。

王様が手にしていたたまごが急にふわりと浮かんだ。


「浮いた!?」


驚いた瞬間、たまごは凄い勢いで私の元に飛び込んできた。

思わず私はたまごを受け止める。


「あ・・・・・」


たまごは私の手の中で大人しくなった。

受け取った瞬間、どういえばいいか分からないけど、たまごの気持ちが伝わってきた。


「食べないで、って・・言ってるみたい」

「え?たまごが?」


ホシト様が怪訝に眉をしかめる。

わ、私もどう言えばいいのか分からないけど、とにかくたまごからそんな気持ちが伝わったんだ。

手の中のたまごは更にこんな気持ちを伝えてきた。


「守って・・って言ってる」

「ユイ・・たまごの言葉が分かるのか?」

「言葉というか・・何となくそんな気持ちが伝わってくるんですツキト様・・」

「・・・・もしかしたら・・」


女王様は、私と目線を合わせるように体を屈ませ、私とたまごを見つめる。


「このたまごは・・貴方の所へ導かれてやってきたのかもしれないわね」


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