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017 まさかのあいつと合同調査?!勘弁してくださいっ 4



「ありがとうございました!何とお礼を申し上げて良いのやら!」

「私からもお礼の言葉を・・。泥棒から妻のカバンを取りかえしてくれて、本当に感謝致します」


ツキト様のお嫁さん候補だったエメラさん。

そして旦那さんのアシュリーさんは何度も私達にお礼を言った。

いや、私なーんにもしてないので!


泥棒は気絶したまま自警団の人に連れて行かれた。

常習犯だったみたい。


「是非ともお礼がしたい。お二人はこの国の住人ではなさそうだが、旅行者ですかな?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


少しは喋りなさい!!


「すいませんっこの人口下手なもので・・!私達、この国へ観光しに来たんです!とても可愛い人形が沢山あると聞いて」

「おおっやはりそうでしたか!」

「我が国の人形は、どの国にも負けませんものね」

「では今夜はこの国にお泊りの予定で?」

「え、ええ、まあ・・・」


本当は帰る所でした。


「でしたら是非とも我が屋敷で一晩お過ごしください!」

「そうですわっ。是非ともうちでゆっくりなさってください!」


・・・・・ええええ!!!?


「い、いえいえ!!そんなっ見ず知らずの我々にそこまでっ」

「とんでもないっ。泥棒から妻のカバンを取り戻してくれたのですからこれくらいしないと私達の気が済まない。なあエメラ」

「ええ。遠慮なさらないでください」


な、何かとんでもない事になってきた・・!!

ど、どうしようランマル!・・・って、何落ちてる新聞読んでんのさ!??


「ラ、ランマル!別にそこまでしてもらわなくても大丈夫だよね?」


新聞を取り上げ、ランマルの返事を待つ。

空気、読めるよね流石に!?


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺は」


・・・・・・・ごくり。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・どこで寝泊まりしても、構わない」


誰がそんな返答しろって言ったぁあああ!?!??


「それでは早速我が屋敷へ招待しよう」

「さあさ、馬車にお乗りくださいませっ」


ぐいぐいと馬車に乗せられる私達。

この人達も結構強引だなぁ!?


もうっランマルの馬鹿ー!!!




ひらひらとユイの手から離れた新聞は再び地面へと落ちる。

街で若い男性が数人行方不明、と一面の記事が載っていた。


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