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青春のラブコメ  作者: 京 雅
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赤秋のサスペンス

朝、いつものように起きる、いつものように着替え、家事をし、学校へ行く。

朝のホームルームまでは、クラスのムードメーカーの佐山誠(さやま まこと)が騒いでいる。佐山の回りはだいたいいつも八から十人の人が、群がっている。あいつは、サッカー部の次期部長と言われていて男女共に人気が高い。佐山の隣にいる女子生徒は、童子花(どうじ はな)だ彼女は佐山と付き合っている、そして、こいつはチア部の次期部長候補でこちらも人気が高い。そんな奴等が多いこのクラスで俺はボッチだ、何度でも言おうボッチだ!

何故かは分かるそれは俺が部活に入っていないから、ではない。誰ともこの学校に入学した時から一度も喋っていないからだ、そもそも中学の時の同級生も誰もこの学校に来なかったというのもある。一回佐山が「おはよう」と声をかけて来たが、それきりだった。あの佐山が無視されたとして俺には【耳無し法一】というあだ名を付けられた、正確には無視したのではなかったのだがまぁ良いだろう。

こうして席に座っていたらホームルームの時間になる。結局、今日もいつもの様に水瀬先生が少し話して終わりだろう、ガラッという音と共に水瀬みなせ れい先生が騒がしい教室に入って来る、今日も机を拳で叩き騒がしい生徒達を黙らせる。そして、今日はいつもも違う様子で喋り出した。

「今日は転校生が居ます!」

…は?!まだ二学期になって一週間だぞ?

「さあ、入って!」

先生がそう言うとガラッととびらを開けて一人の女子生徒が入って来た。髪形はショートカットでスタイルが良く顔も良いクラスの男子がみな釘付けになっている。

「は、初めまして美山みやま 紗奈さなです!よろしくお願いします!」

と美山は軽く自己紹介をした、声も可愛いなァという顔で男子達は美山を見ている。

「席は...あっ!松岡の隣が空いてるからそこに座って!」

俺の席は一番後ろの廊下側の一番端そこの席だけが空いていた、運が良いのか悪いのか、美山は俺の席の隣についた。ついてすぐに喋りかけてきた。

「よろしく!風雅かぜまさ君!」

何故こいつは俺の下の名前を知っているのか、その時は「ああ、よろしく」とだけ言っておいたが、夜にその理由を知る事になる。

美山は放課後になるまで多くの人に囲まれていた、中には俺の机の上に乗ってくるやつもいて少し迷惑だったがまあ許そう。

放課後になりすぐに俺は帰りの支度をし教室を出たクラスで部活に入ってないのは俺だけだったため帰りやすい。男子トイレに入って用を足し男子トイレから出ると出口の隣に美山がいた

少しビックリして「ふぁっ?!」と高い声を出してしまったが気づかれてはいないだろう、そのまま通り過ぎて帰ろうとすると、いきなり美山が服を掴んできた。

「待って!一緒に帰らない?」

と美山が言って来たが無視をすると諦めた様だ、靴を履き家へ帰り始める。俺は高校進学を機に近くのマンションで一人暮らしを始めたので家は歩いて帰れる距離にあったその為すぐに家へは着いた、家の鍵を閉めて10秒もしない内にインターホンがなった。

誰かと思いドアを開けるとそこには何故か美山が立っていたかなり息の切れた様子だったがあまり汗はかいてはいなかった、これがよ俗に言う補正ってやつですか...

「か…風雅君…速いよ」

と、美山が息を切らしながら言ってきた。

「てか、美山…お前なんでここに?」

と、聞くと

「え?お父さんから聞いてないの?私、風雅君とは許嫁で一週間前に日本に戻って来たんだ!はやい話一緒に暮らすんだよ!」

「は?」と、思わず言ってしまった。

「スマホ見てないの?」

俺はすぐにスマホを取りに行った、俺は基本連絡取る相手も居ないので家でしか使わないが、基本的にパソコンを使うので使うとしても週に一回使うかどうかだ…

スマホをみると確かに父親からメールが来ていた。って1日前じゃねえか!内容はこうだった

【明日、お前の許嫁が来るから一緒に住まわしてやってくれ!】

はァァああああ!?!?よりにもよって許嫁とは…とにかくここは一旦帰ってもらおう、

「あのさ、今日は帰ってくれない?」


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