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軽々と死ねたら / 海底の船 / イチョウの景色

作者:

軽々と死ねたら


天井を突き破って

神の巨大な拳が

ベッドで寝ている私を

押し潰す


塩酸の海に飛び込んで

一瞬で溶け去りたい

でもこれは

痛いだろうか


拳銃があれば

口の中に押し込んで

口蓋を突き抜こう

いつか洋画で見たワンシーン


軽々と死ねたら

そのうえに幸福なことなどあるだろうか?



海底の船


海底に沈んだ

忘れられた船が

永遠の時を航海するように


夕日の沈んだ

影のない時間を

私は永遠に彷徨う



イチョウの景色


やってくるはずのない

彼女のことを考えないために

()()()()の作用について思いを巡らす


結局のところ

複雑に絡んだ過去から

僕を救いだすことができるのは

彼女しかいない


でも彼女はやってこない


ただイチョウの葉が色づいて

綺麗だね

とか、そんな話をしたいだけだったのだけど


大学のイチョウ並木の下のベンチに座って

僕はそこから

離れられないでいる


今でもずっと



    

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