登場人物~主要人物レエテ一行【★挿絵有】
レエテ・サタナエル:
“外道――私はお前を許さない! 今度はお前が死ぬ番だ!”
“本当は私だって、殺したくはないんだ! けど憎くて気が狂いそうなんだ!”
“もう大丈夫よ、あとは私がやる。あなたは下がっていて……”
“あなたは、仲間よ” “シエイエス……私、あなたのこと……!”
物語の主人公。女性、21歳。身長175cm、体重60kg。銀の腰まで長い髪、褐色の肌。黄金色の瞳。戦闘スタイルは結晶手+格闘術。
サタナエル一族女子。本拠に生まれ、10歳時の追放後、マイエに保護され義理の家族となる。“魔人”ヴェルのマイエへの求婚に巻きこまれ、マイエを含む最愛の家族全員を理不尽に殺された後、単独で女子として史上初めて本拠を脱出。10ヶ月後、ダリム公国コロシアムで騒動を起こし宣戦布告、サタナエルへの血の復讐を開始する。それ以来、大陸中で“血の戦女神”の通り名で呼ばれる存在となる。
一族の能力に優れるのはもちろん、異常な成長力をもつ、一行の中では最強の戦闘者。
物静かで優しく、情が深い性格で、人望も厚い。だがそれに反する激情を身体に秘めており、怒りの感情が爆発すると恐るべきエネルギーを発揮する。それが駆り立てる憎悪に逆らえずにいるが、本当は誰も殺したくはなく、常に胸中で葛藤を続けている。敵と味方とで、口調が変わるほどに態度が激変する。
子供のころから家にあった蔵書が大好きな、おとなしい本の虫であった。そのため、育った環境に反して知識は深く広く、それを活かせる知性もそなえる。
絶世の美貌と魅力的な肢体の持ち主で、戦いの先々で常に男に身体を狙われたり、好意を寄せられる。
恋愛に関してはシャイだが情熱的な一面もあり、旅の中で好意を寄せたシエイエスに気持ちを伝え、結ばれた。
一族ゆえに、美貌に反する大食い。また酒も強く、葡萄酒とチーズが大好物な笑い上戸。だが腰を抜かすほど蛇が苦手という意外な一面もある。また後に、一流画家レベルの絵の腕を持つことが判明する。
本人は知らなかったが実は先代“魔人”ノエルと将鬼サロメの間に生まれた、サタナエル一族と純戦闘種両方の血を継ぐ最強の血統の持ち主で、現“魔人”ヴェルの双子の妹である。またサタナエル始祖の女性クリシュナルの容姿と遺伝子をそのまま受け継ぎ、それゆえ彼女の最強の能力“音弾”を使用できる事が判明する。
[使用技]
沈黙探索:
シエイエスより伝授された技。聴覚以外の五感を遮断し、360°全方位の攻撃を正確無比に掴む。
螺突:
ドミナトス=レガーリアのヒュドラ戦で開眼した技。腰を低く落とし左手を突き出し、大きく捻って引いた右手結晶手に、回転を加えつつ全身の力を伝達して放つ刺突技。絶大な威力を誇り、将鬼ソガールやサロメなどの強敵を沈めた。
円軌翔斬:
右結晶手を前、左結晶手を後方に突き出し、身体を丸めて高速回転し跳躍、相手を切り刻む技。親友アリアが編み出した技を完成させた。サタナエルのレーヴァテインの技の使用方法をヒントに、グラン=ティフェレト遺跡のスキュラなどの強敵を仕留めた。
投擲:
石や手近な金属塊を相手に投げつける、シンプル極まる遠距離攻撃。だがレエテの怪力と精密な投擲によって、100m先の人間の頭を吹き飛ばす恐るべき兵器と化す。弾の該当物さえ手近にあればいつでも発動でき、いくらでも攻撃を継続できる利便性も強み。
黒帝流断刃術 死十字:
将鬼ソガールの項を参照。戦いで盗み取った技。最速最凶の迎撃技であり、将鬼サロメに不意打ちのもと致命傷を与えた。
結晶足 孤月断:
最強の威力を誇る技。結晶手の一部を埋め込んだ右足を、激痛に耐えて酷使し発現した。三日月のような弧を描き、手の3倍の脚力で強敵を両断する、将鬼ゼノンを仕留めた技。ただし最初のうちはまだ偶発的な発現にとどまっていた。
声/音弾:
唯一無二の特殊な声帯により、空気を引き裂くほどの超大音量の絶叫を放つ技。有効範囲は100m~1km。威力が小さく自由に放てるのが声、極限の感情の発露で無意識に発動する超強力なものが音弾。声では動物や人間の聴覚を一時奪ったりひるませる程度だが、音弾では敵の脳を振動、破壊し鼓膜を破り、毛細血管全てから出血させて殺すことが可能。
ナユタ・フェレーイン:
“あんたぁ……やっちゃいけない事をやったんだよ……。あたしの炎で焼き尽くす!”
“あたしの策と演技、完璧だったろ?”
“ごめんよレエテ……あんたの苦しみも知らずに……”
“ふふん、ルーミス。あんたレエテの事が好きだろ?”
物語の準主人公。女性、26歳、身長164cm、体重50kg。紅く長い髪、白い肌。ブラウンの瞳。戦闘スタイルは魔導。
ノスティラス皇国の孤児院出身。一流の爆炎系魔導の使い手。従僕の魔導生物ランスロットとともに、世界最強の魔導士となるべく旅していた。ダリム公国騒動でレエテに邂逅し、強引に同行。“紅髪の女魔導士”と呼ばれるようになる。レエテに惹かれていき終生の大親友となる。
幼い頃より魔導で頭角を現し、世界最強のアリストル大導師の三番弟子という経歴の持ち主。
実は、師アリストルを殺したフレアに復讐を果たすため、彼女を探し求めていた。
また、幼馴染で恋人だったトリスタンの死に責任を感じており、彼の遺志を継ぐために魔導士となったことも明かされる。
面倒見の良い姉御肌で豪快な性格、それと裏腹な優れた頭脳を持ち、勝利のためには卑怯な手段も辞さない戦上手である。反面実はレエテ以上に情にもろい性格のため、数々の危機に陥るあやうさも持ち合わせる。
“限定解除”のキーは「怒り」。戦いの中で次々大事な存在を失い、絶大な怒りで友レエテと同じ復讐鬼となり爆発的成長を遂げ、氷結魔導をも身につけた。
色気を活かした役者級の演技力、極めて巧みな話術を持つ。男好きで、気に入った相手とは割り切った肉体関係を結ぶ。
わがままな気分屋でもあり扱いが難しい。が、仲間をいじり倒すのが好きなひょうきんな性格でもある。見た目に反し完全な下戸で、甘党。運動神経は鈍く、一行で唯一乗馬ができない。普段の仕返しでそれをからかわれる事もある。
[使用技]
陽光双円導撃:
地に差したダガーから、放物線上に複数の炎の帯を放出する。基本技。
魔炎煌烈弾:
初期のナユタの必殺技。両手に集約した灼熱地獄を10m以上まで前方に集中させる。後にレエテの“螺突”の動きと回転を取り入れた、魔炎煌烈弾・螺突の型を編み出す。
赤雷輪廻:
周囲3mに渡り超高温の帯を発生させる、防御技。射程に入った矢を一瞬で消滅させた。
焔魔弾:
人さし指に集約させた業火を、弾丸のように打ち出す。射程100m以上。射手にも打ち勝った。後の強化版、極焔魔弾は数十の家屋を貫通する破壊力。
灼熱焔円斬:
灼熱地獄を厚さ1m以下の円盤状に形成し、敵を焼き切る技。
魔炎旋風殺:
限定解除一回目で使用可能に。2mの豪火の竜巻を幾つも打ち出す。着弾時、大爆発を起こす。後の強化版、魔炎旋風殺・天槍は竜巻を標的の下で停止し、槍のごとく打ち上げる。
魔炎業槍殺:
限定解除一回目で使用可能に。魔炎煌烈弾の強化版とも云え、喰らった敵は骨も残らぬほど焼き尽くされる。
氷河防壁:
限定解除二回目で使用可能に。最長数百m級の分厚い氷の壁を大地から出現させる、防御技。
暴漣滅死煉獄:
限定解除二回目で使用可能に。最長数百m級の分厚い炎の壁を津波のように打ち出す大技。軍隊を壊滅状態に追いやった。
冷厳なる巨樹:
限定解除二回目で使用可能に。巨大な樹氷から枝のように氷を伸ばす。触れたものはたちまち凍結する。
魔炎柱槍殺:
限定解除二回目で使用可能に。ダガー技。地面に送り込んだ灼熱地獄を、地中内で標的を追跡、その場所で灼熱の巨大槍を突き上げて標的を仕留める。一度に複数放つことが可能。
ランスロット:
“ナユタ、ナユタ! 今何が起きたんだい!?” “ひゃああ! 死ぬ、絶対死ぬ!”
“しっかり気を持て、レエテ! 役目を思い出せ!” “ナユタ……側にいなくても僕は君のこと、見てる”
リスの受精卵に魔導をかけ合わせてナユタが生み出した魔導生物。年齢は不明。
知能は高く、酸素操作、氷結系の魔導を操る。十代の少年の口調ながら、主人のナユタと対等に話し、その性格はシニカルでブラックである。
臆病ですぐ動揺する性格だったが、後に精神的に成長、レエテを叱咤できるほどになった。
一行のコメディ・リリーフ、和ませ役として、その身体を活かした潜入役など活躍。
グラン=ティフェレト遺跡の戦いで、仲間の絶体絶命の危機に自ら“極武装化”を志願。強敵を瞬殺し、ナユタを守れたことに満足しつつ死亡。彼の壮絶な死は、図らずもナユタの驚異的な成長に貢献することとなった。
[使用技]
零点凍結凝固:
標的を瞬時に冷凍させる。2m四方までの氷なら一瞬で発現。
氷牙連撃:
標的に向けて地から突き出す巨大な氷の牙で攻撃する。
氷牙咬殺:
空中に出現させた上下の氷牙で、標的を「咬み殺す」技。
ルーミス・サリナス:
“オレは法王府の元司祭だ。オマエとの同行を希望する”
“そ、その……あの、だ、大丈夫だ……レエテ”
“オレを嘗めるなよ、イセベルグとやら……。この腕の肉を削り取る程度、何てことはない”
“キサマ、いい加減に、しろ……。無残な死を、与えてやる”
男性、14(のち15)歳、身長162cm、体重54kg。金のマッシュルームカット、白い肌、青い瞳。戦闘スタイルは法力。
元法王庁の司祭にして“背教者”。自身3歳の時殺害された母ルーテシアの仇を打つため法力を学ぶ。レエテに一目惚れし同行、後に殺された父アルベルトの仇討ちも誓う。
“短剣”ギルドとの戦いで右手を失い、魔導義手“聖照光”を装着したことで力を増す。
レエテへの恋破れたのち、キャティシアと結ばれる。王都の戦いで敵に血破点を打たれ死を目前にするも、キャティシアの死に遭遇し「哀しみ」のキーにより“限定解除”。伝説の技“血破点開放”に目覚め、強大な力を身につける。
年齢にそぐわない知性と冷静さを持ち、非常に真面目な堅物。その内面の勇気と男らしさは大人も舌を巻くほどだが、年相応の純粋さも持ちあわせ、女性に手を握られただけで真っ赤になるほど初である。
自覚はなかったが、大陸一とさえ云われる天使の美声をもつ超一流の歌い手であると判明。
[使用技]
血破点打ち:
“背教者”としてスタンダードな技。己の身体を活性させ、超人的身体能力を得る。ただし制限時間は5~10分と短い。
経穴導破法:
相手の血破点に過剰な法力を流し込み、血流などを異常活性させて破壊、殺傷する技。後に“聖照光”を得たことで射程と威力がアップする。
鉄山:
格闘術。溜めた全身の力を背中と肩に集約し、弩級の体当たりで敵の肉体を破壊する。
定点強化:
法力と身体の特定の血破点に流し込み、手や足などの部位を部分的に数倍の力へと強化する技。制限時間が10~30秒程度と極めて短く、血破点打ちの効力を縮める副作用もある。
血破点開放:
全身の血破点の経絡を「開き」、法力を永久に体内循環させる技。通常の血破点打ちと異なりエネルギーの損失による時間制限がなく、超人の身体能力と再生力を維持できる。その他、細胞を継続活性するため、思わぬ潜在能力が発現することがある。
超巨大義手“熾天使の手”:
“血破点開放”に目覚めたことで発現した能力。イクスヴァを無限膨張させ、魔導義手を4~5mにまで巨大化させる。単純な力も凄まじく、法力の増殖効果も桁違いな殺戮兵器。
シエイエス・フォルズ:
“すまなかった、ルーミス。俺はお前に失った11年を償う”
“奴らが潜伏している! 各自樹々を背にして周囲を警戒しろ!”
“レエテと踊るのは俺だ、ホルストース”
“俺の変異魔導が一枚、上手だったな”
男性、26歳、身長181cm、体重78kg。白の長い結わえた髪、白い肌、青い瞳。戦闘スタイルは両手鞭+変異魔導。
法王府出身の軍人で、ルーミスの兄。母ルーテシアの仇を取るため、法王府を出奔、エストガレス王国特殊部隊に入隊。この時犯したある過ちにより多くの人命が失われたことが、トラウマとなりその後彼を苦しめることになる。ダレン=ジョスパンの特命によりドゥーマ攻防戦を経てレエテ一行に加わる。が、レエテ捕獲任務を土壇場で放棄し主君に逆らったかどで除隊。その後レエテとともに、母の仇であるソガールの討伐に成功する。
極めて優れた頭脳と冷静な判断力、軍での豊富な経験により、一行の軍師役、野営指揮を担当。また、魔導生物クピードーを従える。
しだいにレエテと愛し合うようになり、皇都での祝賀会にて正式に結ばれる。
鋼線で編まれた二本の漆黒の鞭が武器。また変異魔導を操り、別人の身体になることも可能なほか、予測できない強力な技で翻弄する。後にレエテの壮絶な覚悟と悲壮感への「愛情」から“限定解除”。変異魔導を驚異的に進化させる。
麦蒸留酒ストレートを好む、レエテ以上の酒豪である。また一流のリズム感覚とダンスの腕前をもつ、一見非の打ち所のない美男子で紳士。が、聞くに堪えない壊滅的な音痴という、意外な欠点が判明した。極度の近眼であり、眼鏡なしでは話している相手の貌も見えない弱点も。
[使用技]
漆黒の双鞭:
彼の代名詞的得物。先端が見えなくなるほど高速になるため、沈黙探索を編み出した。刃が仕込まれており、巻き付けた敵の首や手足を切断する。
沈黙探索:
レエテと同様の技。
変異魔導:
身体の形を、人体では絶対にありえない形状にまで変形できる。背中から3本目の手をはやしたり、また軟化や硬化も自由自在。伸長、膨張もでき、5m離れたダレンジョスパンにまで腕を3本伸ばして捕らえたこともある。血液を麻痺毒に変えたり、逆に解毒剤に変えることも可能。
骨針槍撃 :
“限定解除”で使用可能に。肋骨を変異、巨大化伸長させ、離れた敵を串刺しにする強力な技。
酸血殺:
“限定解除”で使用可能に。強酸性に変異させた緑の血液を掌の孔から噴出させ敵の肉体を灼き溶かす。
死一文字:
“限定解除”で使用可能に。鞭先を構造物に固定して力を溜め、手首の骨を刃に変えたのち鞭を放して一気に斬撃を敵に浴びせる。
クピードー:
シエイエスの従僕である、翼ある蛇、翼蛇の魔導生物。淑やかな女性の落ち着いた声で話す。
キャティシア・フラウロス:
“ルーミスさん、私が代わりになります! あなたは休んでください!”
“レエテさんはね、素晴らしい人よ”
“ホルストース、あんたって最低!”
“私はレエテさんと、ルーミスを守る!”
女性、16歳、身長160cm、体重48kg。 栗色のツインテール髪、白い肌、翡翠色の瞳。戦闘スタイルは弓+法力。
大陸最高峰のアンドロマリウス連峰を庭として育った半野生児。祖父メイガンとともに麓の山小屋で案内人の仕事に従事していた。レエテ一行を案内することになった矢先、祖父を殺され、以降仲間として行動をともにすることになる。
見た目は可愛らしい少女だが、無尽蔵の体力をもつ弓と狩りのエキスパートであり、山の達人であり、法力使いと心強い。性格は素直で健気で礼儀正しい。が、異常な潔癖性で意外に気が強く、ホルストースとは相性が悪い。ルーミスに想いを寄せ、のち結ばれることになる。
その正体は、サタナエル“法力”ギルド兵員。王都の戦いでレエテを裏切り闇討ちする。が、愛情を持ってしまったレエテとルーミスを殺せず、組織に逆らい非業の最後をとげる。愛するルーミスに看取られた彼女の死への無念と怨念は、レエテがゼノンに勝利する原動力となった。
[使用技]
血破点打ち:
ルーミスと同様。
鉄山:
ルーミスと同様。
ホルストース・インレスピータ:
“俺は義賊ホルストースだ。レエテ、お前に会いにきたんだよ”
“ふざけんじゃねえ! 災いのもとのてめえを殺しに来たんだよ!”
“皇国の諸兄! 静粛にしていただこうか!”
“ナユタ、お前は俺にとって最高の女だ”
男性、24歳、身長198cm、体重99kg、黒の長髪、白い肌、碧い瞳。戦闘スタイルは槍術。
ドミナトス=レガーリア連邦王国で反乱軍に所属、義賊を名乗り活動。その正体は王国の第二王子で、国内のサタナエル勢力掃討をもくろんでいた。レエテの存在を知り彼女に接近、己のアジトに誘導し共闘を約束。レエテがソガールを倒した後、大陸からの真のサタナエル勢力掃討を成し遂げ、かつ女として恋心を抱いたレエテを手に入れるべく一行に加わることに。“神槍の王子”と呼ばれるようになる。
シエイエスとレエテを巡って争うが敗れ、最終的にナユタと深い仲になり彼女を愛するようになる。
王子に相応しい教養と品位に話術、優れた能力と端麗な容姿を持つが、性格はがさつで荒々しく直情径行型。しかし気さくで仲間想いであり、一行のレエテに次ぐ肉弾戦役として数々の危機を救う。
一方敵に対してはドライで無慈悲な現実主義者で、甘いレエテとたびたび衝突する。
頑丈な身体と無尽蔵の体力、超一流の槍術をもつ。
無類の女好きで、過去何百人もの女性を手玉にとってきた。そのだらしの無さから潔癖なキャティシアとは犬猿の仲である。だが戦いを共にするうち、徐々に絆が生まれていく。
酒は好きで、レエテの一番の飲み仲間になる。料理と菓子作りが職人級という意外な特技をもつ。
天誅を下されたロブ=ハルスがナユタとルーミスを戦闘不能にした直後、彼を追っていた“魔人”ヴェルに遭遇する。圧倒的な実力差を覆せず死するホルストースだったが、彼の最強の精神力と秘策により重傷を負ったヴェルはその覚悟に感服。最大限の賛辞とともに場を去る。結果命を賭してただ一人、地上最強の怪物からナユタとルーミスを護り切った。
[使用武器]
ドラギグニャッツオ:
シュメール・マーナの主神、太陽神ドーラ・ホルスの創造した武器と言い伝えられる。太陽を貫く槍とも呼ばれる。刀身はアダマンタイン製であり、中央に埋まった風元素瑪瑙の魔力がもたらす超微振動で神器の中でもずば抜けた破壊力を誇る。岩も鉄もオリハルコンですらも紙同然に切り裂くため、相手は武器で受けることができず、かわすか「受け流す」しかない。
ノスティラスで入手したアタッチメントで柄を3m以上に伸長したり、魔工具の音叉を叩きつけてレエテの声同様の攻撃を可能にするなど、ホルストースの戦闘センスも相まって進化を続けている。