付録 アピールポイント(賞応募時制作)
第七回ネット小説大賞で開催されたゲーム部門賞へ応募の際、応募要項にのっとりまとめた、拙作のアピールポイントです。
【世界観・物語の要素】
●血みどろで情け容赦のない、生と死の狭間、命のやり取りのバトル描写が主の、ダークファンタジー世界。
●神も悪魔も亜人種も妖精も(伝説でしか)登場しない、あくまで「人間」同士の凄絶なドラマ。
●少年少女を主体としない、ハードな大人の世界観。
●理不尽残虐に家族を奪われた女性主人公の復讐を、首尾一貫して描く。同じく復讐心を持つ、彼女を慕う仲間たちとともに成長、奇妙な絆が生まれ、友情や恋愛感情が発生し皆で困難に立ち向かう。凄惨ではあるが或る意味で、古き佳き努力・友情・勝利の物語も描く。
●「復讐」が物語の主題であるが、その是非や贖罪、他者の犠牲を避けようとする葛藤が描かれる。
●主人公らも復讐を遂げるうち結果的に殺人者となり、怨みを買い狙われ、一般人には怪物視される業を背負っていく。同時に敵の中でも友情・愛情めいたものや、一貫した行動原理や正論も描く。善と悪は描くものの、必ずしも勧善懲悪ではないストーリー。
●ボスキャラにあたる六人の「将鬼」を倒していくことで、物語中の目的達成度、進行度合いが明白。
●古き佳きハイファンタジーのエッセンス、重厚さを意識して作り込んだ世界観。
●主人公側に偏らない、敵や第三者の視点も含めた物語を描く、群像劇。
●100人以上もの登場人物。全て物語に登場する、11の国家・地域。
【バトル要素】
●剣と魔法、格闘を同じ舞台で競わせ、強者同士の一対一のデュエルを主眼に置き、格闘漫画を意識した、リアルとフィクションすれすれの熱ある戦闘描写。
●剣、魔法、格闘などそれぞれに一長一短、対抗策があり、ときに三すくみのような相性の相関を見せる。それを活かした、多対多の戦術、騙し合いといった頭脳戦も展開される。
●主人公を始め、敵味方の主要人物は一般人とは次元が違う超人的強者であり、物語の中では一国の何千何万という軍隊を相手に、たった一人二人だけで一騎当千の虐殺・撃退を行う場面も展開される。
●アメーバのように再生するほぼ不死身の肉体を持つ主人公ゆえ許される、身体の一部が吹き飛んでも続行される激戦、多数の敵との連戦、または数百、数千、数万の敵との血みどろの戦い。そして不死ではなく、首か心臓を断たれれれば即死し、常人と同じ心ゆえに動揺・油断させられるといった明確な弱点をもつ。弱点を突くか突かれるかの、緊迫感ある駆け引き。
●敵も、主人公と同じ能力をもつ同族や、超人的暗殺者や、遺伝子操作に近い出生の超人が立ちふさがり、一筋縄ではいかない。勝ち目がないほどの戦力差で破れることもある。
●主人公を慕い同行する数人の仲間も、全て異なる戦法や特性を持ち、互いを補い合ったり強化しあい、強敵に知恵をもって立ち向かう。独自のレベルアップ要素“限定解除”で急成長を果たす者も居る。
●ドラゴン、トロールなどの怪物は登場し、これら大型生物との、体格差を覆す戦闘もみどころに。
●身体を自由に変形でき、肋骨などの骨を巨大化して武器にしたり、体内の血液を毒や酸に変える変異魔導。血破孔と呼ばれる人体の経穴に、回復魔法にあたる力を流し込み身体能力を数倍に活性化したり、敵を過活性・破壊させて殺す法力。などの他作品ではあまりないと思われる魔法の種別。
【その他の要素】
●歴史を持つ国家内の陰惨な陰謀や、宗教の狂信がもたらす悲劇、外交上の駆け引きなどの政治ドラマ、国家間の戦争による戦略戦術、陣形の激突など戦記物の要素も一部描く。
●凄惨な復讐を続ける強者である主人公の、悩み続ける心優しい性格、蛇が苦手、恋愛にシャイなどの女性らしさがもたらすギャップ。仲間たちも英雄的人材ながら憎めない人間らしさをもち、人間模様も幕間で重要な展開を見せる。
●主人公を始め、強者の中に女性は多い。だが容赦のない世界観の中で、「女性としての弱さ」も描いていく。