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聖女と月影  作者: ゆず
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昔、大国サザールにおいて聖女と呼ばれる女性がいた。



女性は透き通るようなどこまでも白い肌と長く美しい白い髪、サファイアを思わせる赤い瞳を持っていた。


そして何より、見つめられれば立ち所に心を奪われてしまうほどの美貌をしていたという。


その美しさに心惑わす者がないようにと長い間ベールで顔を隠さなければならないほどであったことから、傾国の聖女とも呼ばれた。




彼女の生涯は謎に包まれている。



当時の王子の側室になったとも、騎士に嫁入りしたとも、生涯独身であったとも言われているが、その真偽の程は不明である。



唯一彼女の持ち物として残されているものが二つある。


それは大きさの違う木製の箱で、細かな装飾が施された当時の最高級のものであったと思われる。


それらは彼女が生涯に渡って大切にしていた物だと言われている。


しかし残念ながらその中身は劣化しており、辛うじて片方が洋服であるということがわかるのみである。


そしてもう一つの小さな箱に至っては、残念ながら何が入っていたのかわからない状態であった。





その女性の名はルーナ。

月という意味を持つその名は、彼女の好きな物からとられたもので、当時の王が名付けたと言われている。





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