助けてくれた
テトゥーは小さな体で、一生懸命に濡らしたタオルをソウシャの額に置いていた。濡らすことも絞ることも、この小さな体では難しい。だが、すぐ隣の部屋で真剣に話をしている柩婪と啉杜の代わりを務めるほかない。
床に置いておいたどんぐりを耳にはめなおし、一息ついた。ソウシャはまるで死んでしまったかのように眠っていた。
「ソウシャ?」
もしかしたら起きているかもしれないと声を掛けるが、ソウシャはピクリとも反応しなかった。
柩婪と啉杜は、休むことなく今後のことについての話をし続けていた。秋に移り変わるこの時期だが、まだまだ暑さは和らいでいない。
「ソウシャを早期に戻すほかないんやな?」
「ソウシャを助けるにはそうすることしか方法はない。でも、それをソウシャは望むか?」
「ソウシャが望むとか関係ないやろ?」
「元老がいる」
「元老がいるからなんや!? 知ってるやろ? ソウシャが死ぬと、俺らも死ぬんやで?」
「知っている。だけど……」
「ソウシャの命より、ソウシャの気持ちが大切なんか?」
柩婪は俯き、小さなため息を吐いた。
「お前、何考えてるんや?」
「え?」
啉杜は立ち上がり、柩婪を見下ろしていた。柩婪は啉杜の問いに顔をあげる。
「お前とソウシャだけが知るものを、俺はまだ知らないんや。だから、お前が何を思って、そうやって考えるんかは知らんけど、俺だってソウシャが大切やで。それは、お前のその気持ちと何も変わらないんやで」
紗をくぐり、ソウシャのそばに行った啉杜の背を柩婪は静かに見据えていた。
柩婪にも考えがないわけではない。啉杜の言葉通り、ソウシャの命が最優先事項であった。だが、あの場所にソウシャを戻してしまうことになってしまうということ自体が、柩婪にとって苦しく悩むものであった。
しかし、このままではソウシャは確実に死んでしまう。柩婪は頭を抱えていた。
『生きていてください、私のために』
『当然だろ』
『それでは、お願いがあります』
『お願い?』
『もし私に何かが遭って、柩婪が大切な選択を迫られたときは、私のことを気にせずに、自らが信じる選択をしてください。例えそれが、私にとって茨の道であったとしても、それが私の選択です』
『俺がお前の選択をする? どういう意味だ?』
『私にとらわれすぎなくてもいいのですよ、柩婪。あなたはあなたらしく、あなたのように生きてください』
紗の奥から啉杜はテトゥーと、頭を抱える柩婪を見ていた。
――――俺が知らないことを知っている柩婪やから、きっと何か考えがあるはずや
「啉杜は良いのか?」
ソウシャの体温を測るテトゥーは、どんぐりを床にそっと置いた。
「何がや?」
「一緒に考えなくて」
「あぁ、俺はな、ソウシャのことを知ってそうで全然知らんのや」
「そんなに出会った時間って離れていたか?」
「ううん、そんなことないんやけどな。俺とソウシャが出会う前に、柩婪とソウシャで何かが遭ったみたいなんや」
「殺しの話しか?」
「分からんけどなぁ、話してくれんから」
「……なあ啉杜」
「何や?」
「お前まさかと思うけど、自分が何の役にもたたないから教えてくれないとか思ってるわけじゃないよな?」
確かに教えてくれないことに対して、柩婪にもソウシャにも苛立ちはあった。だがそれでソウシャや柩婪を責めるつもりも恨むつもりもなかった。二人には二人の考えや思いがあると思えば、大した問題でもなかった。
「思っているかもしれんなぁ。でも、大丈夫やで」
「死ぬのか?」
「俺か?」
「あぁ」
「ソウシャが生きている限りは死なれへんやん。確かにこの世からいなくなりたいけど、ソウシャとの契約がある限りは……嫌でも、生きておらんないかんのや」
啉杜はそういってテトゥーに微笑みかけていた。テトゥーはそんな啉杜を、内心ではとても心配していたが、啉杜にそれを話すと余計な心配しなくても大丈夫だと言われるだけだと黙っていた。
「啉杜」
そこに紗をくぐり、顔を覗かせる柩婪がいた。
「どうしたんや?」
「ソウシャの様子はどうだ?」
「死んだように静かやで」
「変なこと言うなよ、心配になるだろ?」
「でも俺らに何の異変もないんや。とりあえずは大丈夫やで」
「まあ、そうだけど……」
柩婪はテトゥーに視線を向け摘み上げると、肩の上に乗せた。
「ありがとな、テトゥー。ソウシャの面倒見てくれて」
「俺は出来ることが限られているからな! 出来ることをたくさんするだけだ」
「あぁ、もう少しの間頼むよ」
「おう! 任せろ」
ソウシャの身体に触れ、体温を確認するが本当に死んでしまっているかのように冷たくなっていた。だがこれは、白と赤の髪になったソウシャなら普通のことである。何気なく、赤くなってしまった髪を手に取り、優しく触れる。綺麗な水色の髪色が嘘のように消えている。
――――俺は、水色の方が好きなのに……
「柩婪?」
思いつめたように俯く柩婪を啉杜はのぞき込んでいた。咄嗟に笑みを浮かべる柩婪に、啉杜もテトゥーも不安を隠せなかったが、何も言わないならとそれ以上なにも言うことはなかった。
「センリに伝えよう」
「センリに? 何でや?」
「どちらにしろ、ソウシャはセンリと近々会おうと約束をしていた。このまま二人を会わさずに、ソウシャの容体が回復したら、きっとあの方だって黙ってはいないはずだから、二度と会えないままになってしまう。センリに二度と会えないとわかったら、俺らが一番怒られると思わないか?」
そう話す柩婪は苦笑を浮かべている。まだ、少しばかり冗談を言える柩婪がいるなら、まだソウシャの命が今すぐ危機的状態になっているというわけではないのだと、啉杜も笑みを浮かべていた。まだまだどうなるかは分からない。
「でも、ソウシャは最後まで隠しておくつもりだったんやろ? 良いんか?」
「『笛の音よ、届け』」
「ソウシャがセンリにあげた本やな」
「少しだけセンリに見せてもらったとき、あるフレーズを見つけたんだ」
「あるフレーズ?」
「お前も聞いたことがあるはずだ」
「え? なんや?」
柩婪はにっこり笑みを浮かべるだけで、その先を言わなかった。テトゥーを肩に乗せたまま、紗をくぐる柩婪を啉杜は苦笑を浮かべながら追った。
「何や? なあ、柩婪、教えてや」
柩婪は突然振り返り、優しげに笑みを浮かべソウシャに視線を向けた。
「『皆が欲しがるものを、すべて手に入れておきながら、あっさりそれを棄ててしまう』と言われていたってな」
‡
柩婪の力により止められていた時間は再び動き始め、ソウシャの異変に関する記憶がすべて消された代わりに、啉杜の力により創り出されたソウシャという姿をした人形が、ソウシャの身代わりとして自我を持ち動いていた。
「凄いなぁ、啉杜。お前にそんな力があるとは知らなかったぞ」
「失礼やなぁ、俺でもそんなことくらいなら出来るんやで」
普段通りの日々を取り戻した丘は、いつものように何もない日々が過ぎていった。
「で、本当にセンリに伝えるんか?」
「あぁ」
「伝えてどうするんや?」
「選ばせる。付いてくるか、ここに残るか」
「まだ七歳やで?」
「あの子が七歳なのかも、分からないよ。あの研究室出なら尚更」
「でも……」
「それに、センリならソウシャを変えられるかもしれない」
「センリが?」
「分からないけれど、もしかしたら変えられるかもしれない。センリが遷璃なら、ソウシャが望んだように、二人とも幸せになれるかもしれない。俺たちには何も出来ないなら、何かに賭けることしか出来ない。やってみる価値はあるだろ?」
「それじゃあリスクがあるやろ、それに、あの方が許すはず……」
「天照大御神様には、座を降りて頂きたい」
‡
翌日、啉杜はセンリのもとに帰ってきていた。
「おかえり、啉杜! ソウシャはどうだった?」
笑顔で聞いてくるセンリに、啉杜は正直に答えられず笑みを浮かべる。
「元気そうやったで」
そんなことを言えば、あとで真実を知ったセンリが悲しむはずなのに……。
「ほんと!? 良かったぁ」
「こ、今度ソウシャに会えるで?」
「ほんと!? いつ!? いつ!?」
「来週やなぁ」
「やったっ! じゃあ僕、今から行く準備するね!」
いや、まだ行くには一週間という間がある。
「センリ、それはちょっと早いで」
「行きたい! ソウシャに会いたい!」
そう言いながら飛び跳ねるセンリの首元から、時々見えるネックレス。これを奪えば、ソウシャの悩みの種が一つ減ることになるが、それはソウシャの命が無い限り出来ることではない。
ため息を隠せずセンリと別れた啉杜は、部屋にひとり閉じこもった。だが、再び深いため息を吐いたそのとき、背後から聞きなれた声が聞こえる。
「ため息一発に付き、俺が一回喝入れるっていうのは面白そうだな」
驚いて振り返ると、どんぐりにかぶりつくテトゥーがいた。その様子に、思わず吹き出し笑ってしまう。
「何でおるんや? ソウシャの面倒見てなくていいんか?」
「柩婪が付いている」
「でも」
「自分の術が心配なのか?」
「え?」
「お前の力がどこまで持つか分からないから、いつかソウシャが人形であることがバレるのではないかと怯えているのだろ? 違うか?」
フッと笑みを浮かべテトゥーを掴み上げる。
「何だよ、下ろせよ。俺はどんぐりを食べているんだ」
「俺の心を読むんやないで、リスめ」
「お前はわかりやすいんだ」
「悪かったなぁ、分かりやすくて」
「で? いつ、センリには本当のことを話す?」
「分からない。話したいけど、俺から話せるか全然わからないんや」
「不安か?」
「とても不安なんや。ソウシャのことも気になるし、センリがどれくらい取り乱すかも気になるんや」
「俺はすごいと思うぜ」
「どうして、テトゥーはそう思えるんや?」
「どうしてって、ポジティブだからか?」
「良いなぁ、ポジティブ」
「あ、でも俺は良いどんぐりが目の前にあるのに、わけあって手に入れられなかったときは、かなり落ち込む」
「俺はどんぐりなんかどうでもいいんやけど~」
「だからな、一緒だってことだ。ポジティブに考えられることもあれば、ネガティブになることもある。柩婪も啉杜も、ソウシャが絡むとネガティブになりがちだしな」
『そなたじゃ、ソウシャの力には足りぬ』
『……ッ』
『ソウシャから離れよ、それが、そなたのために言えることよ』
『俺はソウシャの――なんやっ』
『それが何を現すのじゃ? 分からぬか? そなたでは、ソウシャを落とすだけよ』
脳裏に過るこの言葉は何年経っても忘れなかった。
俺の力では、ソウシャの役には立てない。それくらい分かっていた。言われずとも、それくらい……。柩婪に負けていることくらいよく分かっていた。
――――でも、俺だってソウシャの……
つんつんと足をつつかれているのに気付き視線を向けると、テトゥーがどんぐりを差し出してきた。
「これ食べて元気出して!」
どんぐりを受け取ると、テトゥーは走り去って行った。一体何だったのだろうか。本当はやはり、柩婪とソウシャのそばにいなくてはならなかったのだろう。
フッと笑みを浮かべ、苦笑しながらとどんぐりを眺めた。
――――残念ながら俺はどんぐりを食べないんやで、テトゥー
思いながらどんぐりを手のひらに転がすと、あることに気付きもう一度手に取った。どんぐりには、『啉杜・柩婪・テトゥー・ソウシャ・センリ』と刻まれていた。よくこの小さな表面に書けたものだと呆れ笑みを浮かべた。
「テトゥーらしいなぁ。ありがとうな、テトゥー。少し元気出た」
‡
それから一週間は瞬く間に過ぎて行った。
センリは啉杜とともに馬車に乗り込み、丘へと再び向かい始めた。
わくわくする。こんなに早くソウシャに会えるとは思っていなかったから、とても嬉しかった。だが、どこか啉杜はそわそわしており、僕になにか言いたげにしているようだったが、どうしたのかと聞いても啉杜は、苦笑いを浮かべ何でもないとしか言わない。何かあるのだろうとは思うが、それでも啉杜が答えることはなかった。
丘へ着くと、テトゥーが小さな手を振りながら出迎えてくれた。前に聞こえた笛の音は全く聞こえない。そして、気のせいかもしれないが、どこか澄んでいた丘の空気が澱んでいるように感じられた。
「テトゥー、久しぶりだね!」
「元気か!?」
「うんっ」
テトゥーはチラッと啉杜を見た。それに気づいた啉杜は小さく首を横に振り、テトゥーはそれを見てため息を吐いた。
「……じゃあソウシャの部屋に行くか。あ、でもその前に柩婪が、お前が着いたら呼びに来てほしいと言われていたのだった。良いか?」
少し棒読みで、大根役者っぷりを見せたテトゥーだったが、センリは快く頷いてくれていた。
「じゃあ、行こう!」
あくまで明るく繕うテトゥーに、啉杜は申し訳なさを感じながら一人と一匹の後をついていった。
コンッコンッ
柩婪の部屋に入り、センリはテトゥーと少しだけ待たされることとなった。
隅の方で、柩婪と啉杜がなにやら話をしている。やはり、三人の空間で一人だけにされると寂しさを覚える。
やがて深刻な面持ちで、柩婪がこちらに向き直った。
「センリに話しておきたいことがある」
「僕に?」
「まずその前に、聞きたいことがある。……お前にとってソウシャは何だ?」
「ソウシャになにか遭ったの?」
直感的にそう感じてしまい、首を傾げ聞く。
「……お前にとってソウシャは何だ」
だが、柩婪はもう一度質問をするだけで、答えてはくれない。何か遭ったのだと悟り、柩婪の質問に答える。
「とても大切な人。僕の、恩人だよ」
「ソウシャの何を知っても、これからもソウシャの味方であってくれるか?」
「え?」
「ソウシャが何者だったとしても、お前はソウシャを見捨てないか?」
「……見捨てないよ。僕はソウシャが好きだから! ソウシャは僕にとって、大切な人だから! ソウシャは僕を見捨てない。だったら、僕もソウシャを見捨てない」
啉杜と柩婪は顔を見合わせ頷きあうと、柩婪の部屋を後にした。
何も語らない二人の背を追い、ソウシャのいる部屋に向かう。それはあの日、ソウシャが倒れてしまった部屋であった。
ゆっくり襖に手を掛けた柩婪が、再度確認をしてきた。
「ソウシャを見捨てないであげてほしい」
「当たり前だよ」
柩婪は頷くと、静かに襖を開けた。中に入ると、部屋の家具類はきれいに並んでいるにも関わらず、壁や床には傷や血が飛び散ったあとが残っていた。恐怖に悪寒がはしる。
「どう……したの……、これ」
差し出された啉杜の手をとり、紗をくぐるとそこには、普段の水と白の混じった髪ではない、赤と白の混じった髪をしたソウシャが眠っていた。目は閉じられ、ピクリとも動かない。啉杜の手を払い、ソウシャのもとに駆け寄った。
「ソウシャ! ……え?」
手に触れ、驚いて手をすぐに離してしまう。氷のように冷たかったのだ。
恐怖に首を横に振りながら柩婪を見上げる。
「ねぇ……、ソウシャは死んだの?」
「生きている。ただ、眠っているだけだ」
そのとき、一瞬だけソウシャの指先が動いたことに啉杜は気づいた。
――――今、動いた!?
だが、その後全く動かなくなってしまう。
――――気のせいや……
「ソウシャだよね? 赤いけど、ソウシャだよね?」
「そうだ」
「どうして?」
声が震え、擦れて思うように話せなかった。
ソウシャは死んでいるわけではない。だが、とても冷たく姿は違う。これは一体、どういうことだろうか。なにがどうなってこうなっているのか、全く理解できていない。たぶん、教えられても理解するには時間を要するだろう。
柩婪はスッとソウシャに近づき、ソウシャの着ている服を少しだけずらし、左胸のところをはだけさせた。そこにあるものに、驚きを隠せず後退ってしまう。
「それ……」
そこには紛れもなく、僕の背に刻まれているのと同じ、あの研究室の焼印が刻まれてい
た。
でもどうして、ソウシャにもこれがあるのだろうか。ソウシャは紛れもなく国王だ。国王がまさか、あの研究室出なのだろうか。それとも王族に与えられる焼印のようなものなのだろうか。それなら、どうして……。意味が分からない。
「センリの背にもあるだろう?」
慌てて咄嗟に焼印のある背を抑えた。それが肯定の意ととらえたのだろう、柩婪はソウシャの服を整え始めた。
「センリは研究室出やろうけど、ソウシャも研究室出なんやで」
「どうして……」
センリはハッとして、ソウシャを見た。
「もしかして、それに気づいたから僕を助けてくれたの!?」
「それもあるかもしれないが、たぶん、本当の理由は違うだろうな。その理由はソウシャ
本人しか知らない。俺らも聞いていないから」
「じゃあ、ソウシャは僕と同じなの?」
「センリは自分が人間ではないことを分かっているのか?」
その言葉に俯き、二人から視線を逸らしソウシャに視線を向けた。
僕はソウシャと出会う数日前に、研究室から逃げ出していた。どこにその研究室があるのかは知らないが、命からがら研究室から逃げ出し、気付いたときにはナルシア街のあの場所に辿り着いていた。
真っ白な空間、真っ白な服、真っ白な家具に囲まれた僕ら。僕らは皆、名前を持たず、両親もいない、または棄てられた身寄りのない子どもばかりだった。僕も例外ではない。僕は両親を知らない。気づけば棄てられ、気付けばあの研究室にいた。タツという男の子らと共に、一緒に日々を過ごしている毎日だった。
『ねぇ、タツ!』
『どうした、チビ』
『一緒に遊ぼうよ』
『嫌だ。俺は今、ある計画を立てているんだ』
『ケイカク?』
それがことの始まりだった。
握った手をさらに強く握ると、僅かに震えていた。
「センリ?」
「……僕たちは、人間じゃないなら一体何なの? 僕たちはっ、ソウシャはっ、一体何者なの!? 柩婪も啉杜も、人間じゃないでしょ!?」
柩婪は啉杜と顔を見合わせ、二人はソウシャのそばに座った。いつの間にかソウシャのそばにいたテトゥーは、柩婪に踏まれそうになり間一髪のところで逃げた。
柩婪はソウシャを見据え、優しげに笑みを浮かべた。
そして、その瞬間、柩婪と啉杜の服装が変わった。いつも着ているような服とは違う、ここら辺では見ることのない装束を身に纏う、少し貴高そうな二人。
「ソウシャの本名はある方以外知らないが、呼名は『ソウシャ=オオミカミ=リルオーフェ』」
「リルオーフェ……」
この国の名は、リルオーフェ神国という。
「そして高天原に住む天つ神、ソウシャ神と呼ばれる者だ」




