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名探偵・藤崎誠シリーズ  ジュリア編

アマゾネスの村

作者: さきら天悟
掲載日:2016/11/01

「よし、ここに設営しよう」

リーダー格の男が言った。


各自、大事そうに手に持った武器を置き、

背負った、重そうな荷物を降ろした。

テントや三日分の食料。

祝杯用のビールやワインもある。


「殲滅したら、なんだって出来るって本当か?」

金髪の男が鼻の下を伸ばして言う。


ぽっちゃりした男は、薄笑いで同調した。


「どうやって、料理するかだな。

彼女らを」

長身の痩せた男が言った。


「美女しかいないっていう噂だぞ。

アマゾネスって」

ぽっちゃりした男が言う。


アマゾネス、伝説の女戦士の集団だ。

1970年代だったか、映画化された。

アマゾン奥地に女戦士の村があるという。

彼女らはみな美しく、水着のような格好で、

攻めて来る男と戦ったのだ。


「噂だろう」

リーダー格の男はニヤつくヤツラを引き締めようとした。


「うるせぇ、リーダー面するな」

金髪の男が言った。


「寄せ集めだが、リーダーは必要だろう?」

リーダー格の男は反論した。


彼ら5人は、ネットで集まったのだ。

アマゾネスの村を侵すために。


「まず、偵察を出そう」

リーダー格の男は提案した。


「勝手にやってろ。

俺らは、勝手にやる」

金髪の男が言うと、銀髪の男が頷く。

二人はこの業界では名の知れたコンビだった。

そう言うと彼らは、銃の手入れを始めた。

金の男は、接近戦用の自動小銃、

銀の男は、ライフル。


残りの二人は食事を始めた。

高給缶詰を開け、キャビアをむさぼり、ワイングラスを掲げる。

この二人も知り合いのようだ。


リーダー格の男は着替え、始めた。

迷彩服から黒づくめへと。

そして、携帯端末で確認した。

これから一人で偵察に行くつもりだ。


「ご苦労なこって」

金の男が茶化す。


「戦いはもう始まってるぞ」

リーダー格の男は暗視ゴーグルをかけ、

ライフルを背負って走っていった。




3時間後、リーダー格の男は設営地に戻った。

収穫は十分だった。

彼女らは別荘地にいた。

3軒あり、灯りがあった。

4人の成人女性を確認した。

噂のような水着姿ではなかった。


意外にも、4人の男は出迎えてくれた。

彼らの胸は赤く染まっていた。


「死んじゃいました」

金の男が自虐的に言った。


「鮮やかでした」

銀の男も冷静にコメントした。


「何人で来た?」

リーダー格の男は問うた。


「3、4人だったかな」

ポチャリとした男が答えた。


「もっといたはずだ。

後方支援がもう4、5人いたはず」

銀の男は言った。


「全部で十数人か。

早朝、作戦会議を開こう」

リーダー格の男はリーダーになった。


「でも、良かったな」

長身の男が言った。


「羨ましいな」

金の男が言う。


リーダーは怪訝な顔をする。


「ジュリアに撃たれて。

本当にいたんだ伝説のアマゾネス」

長身の男がうっとりしている。


「本当に上半身、水着だった」

銀の男が言った。

「惚れた」


リーダーは思った。

出血大サービスだな。

ジュリアのサービス精神に感心した。

ジュリアに勝てるのは俺しかいない。

この名探偵藤崎誠にお任せあれ、だ。




アマゾネスの村、それは名探偵藤崎誠がジュリアに提案した、

地域活性化プロジェクトの一つだった。

ジュリアは『男の肝試し』の次にサバイバルゲームを手掛けた。

ペイント弾をしたサバイバルゲームをアマゾネスの村という舞台で行ったのだった。

新潟県の打ち捨てられた別荘地を利用して。

すぐにネットで話題になり、3か月先まで予約は埋まった。

時にジュリアは伝説のアマゾネスとして登場した。

初め男らは好奇心、遊び半分で参加した。

しかし、彼女らには勝てなかった。

彼女らの中には元プロがいたのだ。

イスラエルのモサド、イギリスのSAS、米露の特殊部隊などなど。

彼女らは指導教官にもなり、日本人女性訓練した。

こうして最強のアマゾネス集団がこの日本の誕生したのだった。


藤崎は微笑んだ。

久しぶりにジュリアに合えると思った

『SIN肝試し』の続編です。

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