ウロボロスの尾という、パラドックス
ふふふ、副収入でがっぽり儲かってる俺です。
今じゃ、男のロマン通りの店を網羅できるほどにな。
しかし、そんな事に使うつもりは無い。
俺は、この世界のシステムを根幹から変える破壊者。
副収入の利益(節税中)や、同好会活動による利益で、現在不動産屋で賃貸契約の最中なのさ。
商業エリア、今人気の雑貨ショップ『ノンラベル』の隣、このエリアでは中々人通りの多い立地らしい。最近まで、学生起業家が借りていたが、卒論を前にショップをその学生の地元に本社移転して、現在はテナント募集中になっていた。
たまたま、そこに入る事ができるらしい。
営業時間は、四時から八時までの四時間。
学生が多い都市であり、長い時間の経営は必要ない。
魔導掲示版で、各商品の宣伝も行うつもりだ。
それで商品の予約を受けて、配達する。
あくまで店舗経営は、商品のショーウィンドとしか考えてない。
在庫の確保は、九時から一時間くらい掛けて作成する。
それなりの値段で売り出すので、大量生産は考えてはいない。
ブリジットだけでは、無理がある。
本来は、量産する体制は必要なので、今後は各雑貨屋と提携していくつもりだ。
だから、この立地を選んだという事もある。
まあ、本格的に始動するのは、大会が終了してからなのだがな。
明日の決勝戦では、生徒会が相手らしい。
壊れた装備については、今回はブリジット作ではなく、訓練塔のレオナールが過去使用していた武器を提供してくれた。
実際は、ノェウ近郊の森で、あの水たばこのお姉さんから貰った。
彼女の正体は未だに不明だ。
『魔槍・ウロボロス』
彼女は、黙ってそれを渡す。
そして、少し懐かしそうに眼を細めてから笑い。
また来るように、一言告げてから、またタバコをぷかぷかと吸う。
そんなこんなで、明日は結果を出さなければならない。
レオナールはどういうつもりかは、分からないが、何かと自分と俺を重ねてしまうらしい。
誰かからあたえられてばかりだな。
たぶん、この世で俺ほど他人のありがたみを感じる事ができる人間はいないのではないかと思うくらい、人に頼っている自分が情けなくもあり、周りの温かさにくすぐったさも感じている。
さあ、いよいよ明日は、大見せ場。
心に熱い炎がメラメラと、燃え上がっているのを感じた。
左に新たな腕輪にはまった魔石が怪しく輝く。




