解説キャラの重要性の再認識
「しょ……勝者は、二年生編入チーム!最後の一撃は、何だったのか!このチームは何か持っています。ブリジット選手に注目が集まっていましたが、それ以外の選手も他とは一味違うのか!」
そして、静寂から喝采へと変わる。
刀を納め皆のもとへ向かう。
沸騰した血液は、まだ納める事はできない。
次の試合の準備が始まる。
相手チームを医療班が医務室に運んでいる。
その間に、学園長がこちらの解説を始める。
「【餓鬼道】は集中の極みだよ。人間の欲求の一つ食欲を抑制された状態。
その状態では、生存本能から集中力が急激に高まるのね。初代モーガスが考え出した精神状態らしく、訓練の段階で多くの者が命を落としてしまう事から、現在修行は行われていないのね」
「それから、【外道】は人外への道なのね。ここでの人外とは、精霊などの思念体なの。
集中と分散を同時に行う。その矛盾を共存へと変える人ならざる者の御業」
「最後に、【魔人化】マナを体内に満たし、始祖もしくはその幻獣や魂魄により近づくの。レオールちゃんの種族は、影わずらい(ドッペルゲンガー)。種族固有能力としては投影系統の技を使用するんだけど、その稀少能力である【影具足】を使用できるみたいだね。【影具足】は各種族の固有能力を投影する応用性に富んだ能力だよ」
学園長からの説明が終わると、皆ため息をついていた。
これでも、レオナールに勝つことはできないのだ。
彼に比べれば、俺など赤子も同じ。
しかし、明確な目標ができた事は、喜ばしい事である。
明日次の対戦相手が決まるらしい。
そして、明後日、第二回戦を行う流れだ。
また、レオナールとの対決ができると思うと心が躍る。
ピョンピョンするんじゃー!
――次の日
俺は起床したと同時に、パンの焼けた良い匂いがする事に気づいた。
ゆっくり体を起こすと、ブリジットが食事の準備をしている。
「何で朝からいるんだ……」
やはり、鍵を与えたつもりは無いのだが、彼女は部屋の中にいた。
怖いんですけどブリジットさん……。
「今日は一日お休みください」
全く色の無い瞳で、そうおっしゃられても……。
「少しだけ外の空気を吸ってもいいか?」
妻にちょっとお小遣いをねだる、休日の旦那の様に懇願する。
「ダメです」
即答だ。
やはり瞳に色がない。
「いや、しかし外の空気はおいしいぞ」
「ダメです。窓を開けて中にいてください」
「一昨日は悪いと思っている。しかし、今日は無茶しないから」
「ダメです」
こ、拘束しちゃう系女子だー
リアルでみると結構怖いんですけど。
仕方なく、今日は大人しくすることにした。
いろいろな道具を作成して時間を潰した。
食事時にブリジットが、用意の為部屋を出ていったが、何故かその間は、すべての魔道具を没収されて、魔術で拘束された。
徹底している。
プロの拘束系女子だよ。
前回は、完全読者置いてきぼりな展開で、補足入れときました。




