ハムハムという表現は有能
以後二日間は、選抜戦の準備と、選手のインターバルとして、学校全体が休みになっている。五人で、祝勝として、マルコメ君が勤務している料理店で、食事をとった。
さすが学園内で有名な店であり、フレンチの様なコース料理を食べた。
マルコメ君は、先輩たちの作る料理をああだこうだと言いながら食べている。
そんなんで、味が分かるのかよと思ったが、確かに修行中の身としては、参考になる事が多いのだろう。
今回の功労者であるリンヴァーラは、あのタッチがあったからか、ブリジットともやや打ち解けて、サロンやおすすめの雑貨屋とか、女の子らしいトークを楽しんでいた。
お互い、同性の友達が多いわけではないので、ややぎこちなさもあるが、なんだかホッコリする。
おしゃべりしながら、ブリジットは、ジュラを膝の上にのせて、甲斐甲斐しくお世話をしている。ジュラは、ハムハムしながら料理を食べており、ブリジットが料理を一口大にカットして、「アーン」したジュラの口に運ぶ。何か、小動物の世話をしているみたいだ。
給仕担当のスタッフは、二人分の食事を綺麗に配置するので、ブリジットの前が煩雑になってはいない。さすがに、人気店でありサービス面も充実しているようだ。
そうして最後のデザートに差し掛かった時、ジュラから唐突に声を掛けられる。
「ねえ~レオちゃん。どうしてレース中にロストしたの?」
彼女は眠たそうな目で、質問していたが、他の三人も何時聞き出そうか考えていたようで、注目が集まる。
「どうやら、罠があったみたいで、変な空間に閉じ込められたんだ。悪かったな、あんな罠にかからなければ、後の二人に迷惑かからなかったのに」
「そうだったのかよ。べ、別に迷惑かかったなんて思ってねーよ。気にすんなチームだし」
リンヴァーラは、やや語尾をモゴモゴ話したが、素直にチームと思っている事がうれしかった。
「ありがと、明後日は選抜戦だ。選抜戦は、トーナメント形式でのフィールドバトル。やはり、皆の力が必要になる。よろしく頼む」
皆が同時にうなずく。
当初は、勝つつもりもなかったが、まあいい力の限界を知るのも一つかもしれない。
これで知名度が着いたら、今度は学園内で起業をしよう。
そして、魔導具によって生活の革新を図る。
あまりやりたくないが、名を売るしかない。
たく、静かに暮らしたいんだがな。
まあ、経営が軌道に乗れば、技術屋として直ぐに隠居するつもりだがな。
そしたら、海の見える丘に家でも立てようかな。
ふ、フラグじゃないよねこれって……。




