先輩ちーす
相変わらず、自分の現状が分からないが、恐らくは出遅れてしまっているのだろう。
あの女は誰だったのか、疑問は残るが、今は何も考えず前へ進むのみだ。
【寂滅の瞳】
マナの流れが、「視える」
皆走る為に、自己強化をしているので、足にマナが纏わりついているのが見える。
自然現象とは違うそれは、各チームの現在地を示してくれる。
それに、魔獣の位置も大体であるが、見えるようになった。
先頭のチームは、魔獣に邪魔されて、あまり前へ出れていないようだ。
今だ。魔獣の位置は見えているので、あとはそれを利用して戦闘を避けながら前へ進むしかない。
こちらスネイク(大塚○夫風)
段ボールの代わりに、草のカモフラージュで、何とか魔獣の脅威を抜け出る。
上空を飛んで行った影よりは、当然遅いが、何とかゴールへとたどり着く。
リンヴァーラにむかってキメ顔でこう言い放つ。
「待たせたな!」(大塚○夫風)
「馬鹿じゃねーの?」
ごもっともな一言が帰ってきた。
少し悲しい気持ちになったのは、表に出さないでおこう。
現在、四位になってしまったと、少し経ってから知った。
そして、結果から目を反らして、小さな声でつぶやくのだ。
「後悔するよりも反省する事だ」(大塚○夫風)
リンヴァーラは、ああいう口調の割には、非常に真面目な性格で、【リインフォース】を全身に発現しつつ、一番になろうと必死に走っている。
二つの禁断の果実は、その上下運動で、揺れて非常に魅力てきである。
湿地帯を物凄い速さで駆け抜けていき、ついには三位まで、順位を挽回した。
二位の先輩と並走している途中、泥沼から、触手系の魔獣が現れ、先輩と共に捕縛されてしまう。泥で服が体に張り付き、そのプロポーションを、より鮮明にする。
触手の絡み方から、大きなそれは、更に艶めかしく協調される。
マニアックなプレイであるが……悪くない。
もっと、おなしゃす。
触手先輩。
しかし、触手とは、はかないモノ。
ダメージ抵抗力が、低く、リンヴァーラの鞭の一撃で、粉々になってしまった。
無駄に高い再生能力は、持っているが、リンヴァーラの留まる事のない鞭捌きにより、その儚い命を散らすのであった。(シミュレーション魔獣であり、生きてはいないのだが)
その妨害後は、自己強化を継続する実直な走りで、何とか一位との距離をつめるのであった。
最後の走者であるブリジットは、非常に静かな気持ちで、リンヴァーラを待っている。
既に、先頭の先輩は、タッチを済ませて走り始めているところだ。
ブリジットは目を閉じる。
勝つイメージを頭に叩き込む。
この世界の建造物は、必ず粘土状の土が使われており、ブリジットにとっては、ゴール地点まで一直線のように思えた。




