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ただしイケメンに限る(切実)

皆、血の気だっていた。

何故なら、ターゲットが見えた途端、別の馬車がある事に気づいたからだ。

その馬車は、黒い金属で作られた馬型魔導機工とクッション性能の高い荷台を装備した高級なものであった。


どうやら、勇者倶楽部はすでについているようだ。

しかも、彼らの私物らしい。

購入には、数百万クランが必要らしい。

ほしいよ。あの馬型魔導機工かっこいいし……。


まだ、ターゲットの狩りは始まっていないようだ。

あちらもあちらで、こちらが来ることは分かっていた様だ。

余裕な表情で、こちらに寄って来る。


「遅いじゃないか」


「ああ?」


ギーバさん怖いですよ。

メンチ切るのはいいけど、後でにしてください。


「アレックス君~そんな、うすノロたちは放っておいて行きましょうよぉ~」


可愛い顔して、毒を吐くじゃないか。

しかも、部長はアレックスっていうんだね。


「そうだな。そこで指をくわえて待っていなよ」


そう言って、こちらに背を向ける。


ターゲットの『ランページカトル』は十体ほどおり、その中心に『ブレスランページカトル』がいる。今草を食べているところだ。

ピアニカみたいな楽器を持った男が、急に立ち上がり、演奏を始める。

小学生か!と思ったが、かなり本格的な音をだす。


(はち)ビット】


おいおいこれって、竜冒険のテーマにそっくり、じゃないか?


【メガディン】


全く詠唱せずに、アレックスは、腕を上げる。

電撃が、ターゲット全体に命中する。

かなり強力だが、ランページカトルは体力が高い。


【一六ビット】


また曲が変わったよ。

SF○版にかわったぞ。

どういう仕組みだよ。


【シクルト】


魔法使い系美人が、全く詠唱をせずに魔術を発現させる。

全体の守備力が、増加したようだ。

基本的には、直接的な突撃しかしないランページカトルには、効果絶大だ。


彼らは突撃をかます。


アレックスは、金髪碧眼の青い鎧メイン。剣と盾を装備している。

ザ・勇者という風貌。


タークスは、ワイルド系イケメン。タンクトップのマッチョ。

紅めの髪に、二ブロック。雄臭さが、世の女性を魅了する。

素手メインの格闘家の様だ。


エレナは、金髪碧眼のロングヘアー。超美人。魔法使い。


ドロシーは、扇情的な格好の踊り子。

その踊りで、皆の士気を高め。中距離専門でブーメランを装備している。


最後に、ピアニカをもったナルシスト系イケメンのボル。

演奏しながら、すげー顔が高揚しるんだけど。正直キモイ。

でも、女の子は『がんばっててカッコいい』って言うんだろうな。

俺がやると『キモイ』で終わるのに……。


「やつらの戦いかたは、ボルの演奏により、魔術的動作を省いて戦うやり方だ。演奏により、より高度な魔術を発現できる。正直彼らを敵にすると、手ごわいぞ」


「大将、あたいたちは行かなくていいのかよ」


「ふふふ、狩られてしまいますよ。ふふ……」


意外と楽しみだったんだな、マラキールも。

確かに、俺たちの肉がなくなってしまう。

それは、不味いな。


「うぬ。今回は、五頭が必要だがどうしたものか」


「では、うちが取ってきますね。いっぱい」


「おい!」


絶鬼の話も聞かず、槐が飛び出す。


「やれやれだぜ」


俺もその一言を残して、高速でそちらに突撃する。

既に、五頭が沈んでいるが、アレックス達は、ブレスランページカトルへ

対象を変更していた。


ターゲットを仕留められる距離に近づいた時には、すでに槐が一体沈めていた。

居合いの構えに入って、叫ぶ。

まあ、叫ぶ必要もないのだが。


「産声をあげろ!雷切!」


【仙道】

【雷神の四振】


雷神の紋章を同時発動させる。

爆音とともに、振り切ったその一閃は、三体を巻き込んで、切断する。

たんぱく質、血液、カルシウムなど関係ない。

焼き切る、肉の焼ける良い匂いがする。

商品をこうも容易く切ってよかったものか?


絶鬼が、いつの間にか隣におり、すでに攻撃の構えに入っていた。

おいおい、【仙道】に心を置いていたのに、気づかなかったぞ。

何て速さだよ。


最後の一頭は、瞬きをする前に沈められた。

タズルはさっさと、俺たちが倒したランページカトルを回収。

全く真面目な奴で、アレックスたちがやったものには手を出していない。

良いじゃないか、貰っちゃえば。

まあいい。


アレックスたちは、俺たちの行動を横目でチラりと確認したようだが、

ブレスランページカトルへ集中している。


灼熱の鼻息が、大地を焦がす。

死体となったランページカトルたちが、燃え尽きてしまう。

さすが、タズルさん。もし回収してなかったら、

俺たちのおまんま無くなるところだったぜ。


ただ、今回の依頼は、五頭の仕入れだ。

俺たちが食う分がないよね。

そして、目の前には、ブレスランページカトルが怒りの表情で、

俺たち人間どもを見下ろしていた。

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