いきなりステーキ
翌朝は、八時頃に起床して、一時間ほどランニングを行った後、飲食街へ朝食に出かける。
朝と昼を同時に食べる為、朝食の量は可なり多くしている。
昼は、齧れる程度の物しか食べないのだ。
昼の時間まで、本を読む。
読み終わり店をでてから集会塔へ足を運ぶと、すでに皆が集合していた。
しかし、何故か皆ピリピリした雰囲気だ。
訳を聞いたところによると、今回の仕入れは、勇者倶楽部さまと合同になる可能性が高いとの事、勇者倶楽部も古い倶楽部であり、学園外への外出許可証を持っている。
『ランページカトル』という非常に凶暴な牛を狩りに行くのだが、その牛の群れを統率するのが、『ブレスランページカトル』という非常に凶暴なうえ巨大な牛である。
炎の鼻息で、敵を撃退してくる。
しかし、両者ともその肉は柔らかく、脂身は甘さが強い。
とろけるような食感に、多くの人が舌鼓を打つ。
中流階級まで浸透している食材であるが、狩りの際、多くの命が散っている。
その理由が、群れになる事が多いからだ。
一体だけ狩る事はできず、仲間の死に怒り狂い、どこまでも追ってくることから、倒すなら、その集団すべてを倒さなければならない。
勇者倶楽部の狙いは、『ブレスランページカトル』の方である。
その討伐が、彼らの依頼らしい。
生息地は、周辺では被ってしまう。
その為に、わざわざ遠出するわけにもいかず被る可能性は高い。
先に、『ランページカトル』を取られてしまう可能性もあり、皆少しイライラしていた。
とにかく、早く出立の準備をして学園都市をでた。
「必ず牛ちゃんを狩りますよ。絶対!」
「うぬ、狩った後は、仕入担当のダールに渡したなかで、残りは皆で配分するのである」
「おう!やわらけー肉で、一頭でもペロっといっちまうぜ」
「ふふふ、あなただけですよギーバ先輩。でも、おいしいわよ」
ジュルり
ステーキなんて久しぶりじゃないか。
俺の溶鉱炉が火を噴くぜ!
「そのためには、奴らより早く狩らないとな」
皆、一同にうなずく。
初めて一体感を感じた。
五万クラウンで、馬車をレンタルして、猛スピードで現地へ向かう。




