ラボメンそしてゼロへ繋がる世界線(タイトル詐欺注意)
俺の今日の足取りは軽い。
どうしてかわかるかな?
それは、図書館塔の入館許可が下りたのだ。
学生証に、魔導文字が新たに付け加えられた。
図書館塔に直行する。
学生証の提示を司書に行い、中に入る。
本の迷宮と名付けても差し支えないほど、本が並べてあった。
百万書架というだけはあり、本棚が物凄い数あった。
少し歩くことにした、そうすると、何故だか紋章や文様でマナを操縦させる関連の本に巡り会うことができた。
『ああ、懐かしい匂いがするね』
『そうだね』
言葉は木霊して消えた。
決して、人の気配を感じる事はなかった。
幽霊ですか?
俺苦手なんだよな。
書架の一つに、“紋章学と青銅の剣”が棚に収められていた。
何気なく、開いてみると、空白のページから、文字が浮かびあがり、脳内に文字が浸透する。
【リンク】…複数の紋章を繋げ、同時に起動させ魔術を複合できる。
複数魔術の結合。
それは、想像への誘い。
何ともいえない気だるさを感じ、本を閉じ、その机に突っ伏して寝てしまった。
次に起きた時には、時間の感覚があいまいであったが、ずいぶん時間が経ってしまった気がして、急いで図書館塔からでる。
空はすでにあめ色になっており、少し寒い風が吹いている。
八時まで、まだ少し時間があったので、行きつけの喫茶店に行くことにした。
アーネストは、今日はいないようだ。
ゆっくり、紅茶を啜りながら、近所の雑貨屋で購入した革製のレッグバックに、槐の手裏剣を真似たモノを、ブリジットに精霊鋼で以前つくってもらった.
五枚用意する。
一つには、表に、コアを《疾風》、範囲を《対象特定》、形状を《対象への纏》、時間《発動まで一秒、効果時間一分間以内回転停止まで》、速度《展開まで一秒》、その他裏には、同じような形で、紋章を刻む。
他は、コアをそれぞれ変えて、《炎焼》《氷結》《流水》《閃光》。
五種類の手裏剣を作成して、さらにレッグバックにも、五つの紋章を刻みすべて【召喚】にあてて、各手裏剣を放った後に、回収しやすくした。
暇に任せて作ってみたが、中々おもしろいモノをつくってしまった。
昔、忍者になりたくて(公園の滑り台とかで)修行した覚えがあるな。
何となく、そんなことを思いながら、そろそろ時間になったので、喫茶店をでることにした。
七時を過ぎれば、周りは暗くなり、魔導灯がともり始める。
その温かい光は、冷たい外気を少しでも柔らかくしてくれている。
ラボに着くと、ブリジットと御影、ジュラ、マルコメ君が集まっていた。
何と、少し離れた所に、リンヴァーラも立っていた。
別にサボっても良かったのに、律儀な奴だと思いながら、入室する。
「皆、良く集まった……」
相変わらず、短文でしか話さない御影の一言から始まる。
「ブリジットに相談されて……皆の武器を新調する」
マルコメ君の武器は、フォークとフライパン。
フォークを槍の様に使い、フライパンを盾にする戦いかたらしい。
ジュラの武器は、フルメイルとアックス。
魔導機工の自動稼働の人型と恐竜型。
ブリジットは、遠距離からの弓の射撃と土系統の魔術による防御。
最後に、リンヴァーラは、鞭での中距離攻撃らしい。
御影とブリジットは、本番当日までに、それぞれの武器を新調するとの事。
リンヴァーラの鞭の新調をはじめに行い。
精霊鋼製の鞭が完成した。
御影とブリジットが続けて、他の人の武器の新調を行っている中。
新調した武器の調節の為、リンヴァーラを訓練塔へ誘う。
退室するとき、ブリジットがちらりと不満そうな顔をしていたのは、気のせいだと思おう。




