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そこに貴方が見えたから

作者: 海月水

さよなら


わたしはベランダで呟いた。

このごろは嫌なことばっかりあったから。

もう疲れてしまったんだ。


ベランダの手すりに手をかけて、乗り出して

落ちるだけ。

正直に言うと怖いのだけれど、もう嫌な目に合うのはたくさんだ。


落ちたらこのアパートの管理人さんとかに迷惑がかかるんじゃないかな

とか、

こんな高さから落ちてもしねないんじゃないかな

 とか、

まだやりたい事がたくさんあるはずだ

  とか、


いろいろ生きる理由が頭の中を飛び交う。

それでもわたしは、もうゴールしてしまいたいんだ。


ベランダの手すりに手をかける。

あぁ、これがわたしの最期の感触。

なんて冷たくて、なんて寂しくて、なんて悲しい感触なんだろう。


そしてこれが最期の景色。

わたしはゆっくりと顔をあげ、目を開いた。


夕焼け。


とてもきれいで、堂々としていた。

わたしとは、私たち人間とは比べ物にならない壮大さ。


自然にほほに雫が流れ落ちる。

あぁ、最期に見た景色が貴方でよかった。

全ての人に等しくて、とても素晴らしい貴方。


わたしも貴方のようなものになれたのならよかったのに。


自殺なんて汚いもの。そう思っていたのだけれど、

最期に貴方に会えて、わたしは世界一幸せな終わりができそうだ。

わたしは笑顔でもう一度呟き、落ちた。


さよなら

駄文失礼しました。

本当はハッピーエンドにする予定だったのですが、

夕日見て自殺止めるとか、

死ぬ気なさすぎでしょ、とおもったので。


自殺が幸せなわけがない気もしますが(笑)


最後に、


自殺、ダメ、ゼッタイ!

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