よいこはまねしないでね!
ちっちゃい子供って無邪気にエグい事してくる、顔を踏んづけたり、横になってる時みぞおちに何度も飛び乗ったり、髪の毛やら脛毛やら陰毛やら引っ張ったり抜き取ったり
こっちが痛みに悶えている間に、ニヤニヤしながら抜き取った戦利品を小さな両手で弄び、飽きたらこちらに投げつけて新たな戦利品を求めて突撃してくる。
ところで、話しは変わるが戦闘において相手の急所を狙うのは基本だたとえ強者であろうとそこを打たれれば悶え苦しむだろう。
それを踏まえて質問です。
大の字で両腕両足を取り押さえられた中肉中背の男性が、股間に向かって爆進する子供を回避するにはどうすればいいでしょうか?
「いっくよーーーーー!」
当然、答えは返ってこない、従妹がいつもより五割増しで輝いている笑顔を浮かべて元気良く処刑開始の宣言をした。
「やめなさぁぁぁぁい!」
受刑者の願いは叶うことなく。
「いーち、にーの、さん!」
助走からの跳躍、すると突然従妹の動きが空中で止まり徐々に落ちてくる。
(これが死ぬ前に体験する走馬灯ってやつか?嫌だ!死因が股間の強打なんて!)
混乱した頭で色々と考えていると従妹の足がすぐそこまで迫っていた
着地の中心点はもちろん、股間。
下半身を必死にねじるが股間が中心地から外れない。
限られた時間の中、腰をくねくねしつついまだかつてない程頭を回した末に導き出した答えそれは。
(幼女に蹴られるなんて!サイコーーーー!)
……色々と終わっていた、そして答えを出した直後、視界が真っ黒になり脳裏に天使の笑い声が響く。
(お迎えがきた……)
さらば現世と、俺は意識を手放した。
翌日ベットの上で目覚めると、頭に大きなたんこぶを作った五人の子供がベットの隣で正座して。
「ごめんなさい」
と口をそろえて言った俺は、はにかんで。
「………………」
と言葉を返した。
ちっちゃい子供って無邪気にエグい事してくる、顔を踏んづけたり、横になってる時みぞおちに何度も飛び乗ったり、髪の毛やら脛毛やら陰毛やら引っ張ったり抜き取ったり
でも、何はともあれ自分が悪かったら「ごめんなさい」と言える所は、素敵だなぁ。