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5 家

前回「二話目!」とか書いてけど、「本日」なら「四話目」でした。

日付を過ぎても、寝るまでが前日。起きたら翌日の感覚でした。

申し訳ない……。


ではあらためまして、五話目!


家族紹介!


時間は進んで現在七歳。






 七歳になった。



 約束の剣道を初めて二年。私は殺陣を教わる生徒たちを横目に、道場の端っこでひたすら竹刀を振っている。




 それから、小学校へ通うようになった。


 幼稚園は行かなかった。


 父はずっと家で稽古だし、母も家で仕事をしていて、特に幼稚園に行かなくても問題ないと父は判断したようだ。



 母の仕事はというと、なんと小説家だった。しかも恋愛。しかも超人気作家。ときどき来る編集の女性が、子どもが居てはまともに仕事ができないから、幼稚園へ入れるべきと言っていたが、母は拒否。それに私は一日の大半を父についてまわり稽古の様子を見るので部屋にこもって仕事をする母の負担にはならない。


 まぁ、幼稚園へ入れない最大の理由は、目を離したすきにどこかへ歩いて行ってしまうのを警戒しているのだろう(赤ちゃんのころに前科あり)。


 そう説明すると、編集の人はしぶしぶだが納得したようだ。しかし私を見る目が鋭かった。





 学校は楽しみだった。



 前世では病気で学校など夢の存在だった。


 わくわくして入学式を終え、学校生かるが始まったのだが、如何せん友達作りは初めてで目を合わすことも話しかけることもできなかった。


 クラスメイトも、私に声をかける人はいなかった。


 勇敢な生徒が一人声をかけようとしたらしいのだが、声をかけられたことが嬉しくて勢いよく顔を上げると、「ひっ!」と悲鳴を上げて逃げてしまった。




 なぜ……。





 一人ぼっちの小学校生活の支えは、四つ年上の兄だった。

 私と同じ真っ直ぐの黒髪を短く切り、本を読むのが好きでメガネをかけている、優しい兄だ。


 兄は休み時間の度に様子を見に来てくれ、時間いっぱいまで話をして過ごした。


 そうするようになってから一時期よく物がなくなった。

 上履きや体操着、教科書なんかもなくなっていた。

 教科書や上履きは問題ないが(教科書はすでに暗記、上履きはスリッパを借りればよし)、体育の時間に体操着がないのは困った。

 動き回るのが好きなのでよく転んだり汚すことの多い私だ。私服で受ければ必ず汚す。母が選んでくれた服を汚すのは忍びない……。


 だが、休み時間に兄がきて私がスリッパなのに気づき、どうしたのかと聞いてきたので素直に「突然なくなった」と伝えると、厳しい顔をしたあと、他に何かなくなったものはないか聞いてきたので、また素直に「体操着と教科書」と答えた。

 すると翌日、すべて無事の状態で戻ってきた。

 どこかに落としていたのを兄が探してきてくれたのだろう。兄には本当に感謝だ。





 私には一つ下の弟もいる。

 私が帰ってくると、元気よく走ってきて「お帰りなさい!」と迎えてくれる。

 母に似た栗色のふわふわな髪で明るい子。



 兄が低学年で私たちが家にいたとき。弟はよく私のあとをついて回った。

 ただ、気付くと後ろにいないことが多かった。

 迷子になったのかと思って探していると、いつも目の前から現れ「よかった!」と言って私に抱きついてきた。


 かわいいやつめ。


 自分が迷子になったのに「急にいなくなるから心配したんだよ?」とか言うので、いつも「ごめんね」と返している。


 「恥ずかしいのは分かるが、いつまでも誤魔化してはいけないぞ?素直にならなければな」というと、一瞬無表情になり、次の日から身体を鍛え始めた。


 自分を鍛えなおすつもりなのだろう。



 うんうん。いいことだ。






 前世では親子三人で、最後は一人きりだが、今は五人家族。



 一気に家族が増えて、私は今幸せです!







 …………。







 あれ?






 何で私、両手を縛られているのだろう……?









ヒロイン翼ちゃん。だんだん言葉づかいが変わってきました。


ただの時代劇ファンから、剣道をならうことで少しずつ侍化していきます。


そのうち「我の名は翼でござる!」とか言いそう。(嘘)



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