35 呂
週末開け、前回までの出来事。
・好きな人の家におじゃましまーす。
・ご両親に挨拶しまーす。
・翼着物姿萌えー。
・お泊りしちゃいまーす。
・お風呂入りまーす。←ここ
武藤視点です。
衝撃の出会いが!!
武藤視点
カコーン
ザブーン
「――はぁ~~~~っ。檜風呂……」
しかも壁も木で囲まれ、なぜかホッと落ちつく。
来たときは緊張で建物をじっくり見る暇もなかったが、檜風呂といい屋敷といい、和服といい、本当に現代かと思わせる家だ。
和服……着物……。
「綺麗だったなぁ……」
本田さんの着物姿……。本田さんは道着と袴とか、侍のような恰好が似合うなぁと思っていたが、着物も似合っていた。
青……いや、あれは青緑のようだったので、浅葱色というのだろう。浅葱色の着物に身を包み、髪をポニーテールにした彼女は、本当に綺麗だった。所作も美しく、まさに大和撫子!という感じだった。
……それにしても、まさか好きな女の子の家に泊まることになってしまうとは。しかも両親付き。
付き合ってもいない、けけけ結婚もするわけではないのに、ご両親に挨拶をしてしまった……。
これは何のフラグなんだ?
両親公認のお付き合いフラグか?それとも一生お友達フラグか……。
……こ、後者は嫌だ!!
勢いよく浴槽から立ち上がり、お風呂場のドアを開ける。と――――。
「……」
「着替え、ここに置いておく。兄様ので少し大きいかもしれないが、大丈夫だろう」
「……」
パタン
き、きぃゃあああああああああああああああっ!!!!
み、みられた!はだかみられた!!むすこみられた!!!
何よりショックなことは、見ても平然とされたこ……と……
……あ、ショック。本当にショックだ。
思わず床に四つん這いになり項垂れた。
何も反応しなかったってことはさ、オレのこと異性として見てないってことだろ?男としてショックなことこの上ない。
いや、諦めるな武藤旭!まだ知ったばかりで男として認めてもらえているなんて思うのもおこがましい!告白の返事もらってないが……。
先ほど部屋で二人っきりになったときも何も言われなかった。「忘れてた……」と言われてついに返事か!?と思ったが、風呂に入れ、だし……。
もしかして告白したこと忘れてるんじゃないだろうか……。
へ、へこむ――――。
ガチャ
落ち込んでいると、ドアが開き、目の前に足が二本。
ここで思い出していただこう。さっきオレは本田さんに裸を見られ、項垂れていた。つまり四つん這い。
その恰好のまま、恐る恐る顔を上げると……
「……誰?」
プチッ
あ、何か聞こえた。
「てめぇが誰だこの変態がぁぁぁぁっ!!!!」
短かったな、オレの人生。
不幸男が不幸男であるが故の王道的災難。不幸です。
脱衣所に入ってきた人はだれか。予想できますよね?
次回!




