Hello,Baby? 4
連邦の白い悪魔め!
と叫んでいる余裕はまったくありません。縦横無尽に飛び回るラジコンvsドラゴン――なんとなく響きが似てますね、ええ、現実逃避です。
「羽虫如きがちょこまかと……」
それ悪役の台詞だと思います。
操縦の腕がなかなかよろしいようで、ラオムさんの放つ炎の玉を巧みに避け、弄ぶようにギリギリの距離をすり抜けては反対側から撃ってきます。
光線銃じゃないのが幸いなのかもしれませんが、動体視力を駆使して見える弾はわたしの頭よりやや小さいかなー程度の大きさで、当たったらと思うと……ふにゃああああっ!!
「すまん」
っぶ、あぶな、に゛ゃあっ! ――っい……ったあ!
「舌を噛む。静かにしていろ」
手遅れですけど、ひゃい!
という訳でこの先はわたしの脳内のみでお送りいたします。
どちらも攻撃を受けないまま戦闘は続き、じりじりと崖から離れていき、戦闘の舞台は少しずつ上空へと移り変わってゆきます。
余裕のなかったわたしですが、魔力をじりじり消費してますます余裕が消えてます!
おっとー弾切れ! 弾切れの模様!
ラジコン、逃げる! 北(多分)の方角! 追いかけるラオムさん! あれっ何か本能むき出しじゃないでしょうか!
ちょ、追う!? 追うんですか!
ていうかバカですねあちらさんも! 報復行為を恐れないのか、それとも自殺したいのか。あわよくばドラゴン捕まえて一攫千金ヒャッホーって所でしょうけれども!
なにせ売れっ子ですからね! 鱗一枚で億が動きますからね、あ、ドルで!
~赤ちゃんはどこから来るの?~ 魔道連盟子作りマニュアル(3)
●第3回講師 水の精霊のマデル
「げ」
「うわ」
「「……」」
「よお、未だに嫁なしアンク」
「やあ、業績不振のマデル」
「「ここで会ったが百年目ぇっ!!」」
――本人たちの都合により、インタビュー不成立。




