被捕食者たち曰く、彼らの生態 -人面の獅子
Sphinx/スフィンクス/人面獅子
魔物
危険度4 稀少度5 ランクSSS
確認個体数 1体
固体一覧
英名/和名(体色/瞳色)
01 Wisdom ウィズダム (黄土・黒)
形態・生態
食事形態や生態については未だ不明な点が多い。
スフィンクスの伝説には数種類あるが、確認されているのはファラオの頭に獅子の体をしたギザの大スフィンクスに近い姿のスフィンクスである。
体長はギザの大スフィンクスの約半分。時折隣で寝ていることがあり、比較から測定されたところによると頭部から臀部まで30メートル。
目を覚ましている事は稀だが、旅行者の前に突然現れて難解な問題を持ちかける事も数度あった。問題の内容は今のところ、数学が2、化学が1、謎々のようなものが3。いずれも現在研究中だが、全く新しい理論や未解決の問題であった。ただし答えられなくても食べられる訳ではなく、大抵は持っていた土産物などを要求するようだ。
確認されている唯一の個体ウィズダムは、軽く明るい若者のような性格だが、捕獲を試みた密猟組織は壊滅している。攻撃方法は不明だが、死体は噛み千切られたり潰れたり、あるいは燃えていたりと様々だったようである。
備考
人間以上の知性を持つようである。目撃されるのは大抵眠っている姿だが、起こすのは得策ではない。攻撃的な性格ではないとはいえ、その大きさだけで十分に危険である。
世界的に有名な種族ではあるが、必ずしもその性質と一致している訳ではない。
スフィンクスに遭遇した旅行客のケビン・カーソン氏のインタビューより
「何が1番びびったって、あいつ物凄い気さくなんだよなー」
「思わず尻餅ついた俺に向かって「やーいチキン!」が第一声。次に「やあやあ不幸な旅行者くん!僕の質問に答えられたら賞金なんと! 一億ドルー! あっはっはっは! 嘘だけどね!」ってさ。滅茶苦茶ハイテンションだったよ」
「謎々くらいだったら受けて立とうと思ってよ、ほら、朝は四本足~って奴かと思ったんだよ。そしたら「問題です。奇数の完全数は存在するか? 存在するとしたらその数を答えよ! 1分以内!」無理だろ!」
「そもそも俺、ハイスクールの数学すら覚束ないんだぜ? ヤケになって、何だそりゃギリシャ語か? って言ったら爆笑して「じゃあその手に持ったエジプト土産を貰うよ!」ってさ。まあそんくらいならいいかと思ってプレゼントしてやったよ、高かったんだがな!」
◆
アメリカ人っぽい雰囲気を出そうとして挫折した例