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健康第一、モンスタードック 1

2章開始です。

説明も多くなりますが、根気強くお付き合いください。







 つがいとなってから、早数日。


 相変わらずわたしからすれば山のような巨体によじよじと登ります。

 鱗が滑るのでなかなか難しいですが、ティエラ隊員、登頂目指して頑張ります!


「何をしているんだ」


 にゃっ!

 あ、えーとですね! 登ってます。……あ、見ればわかりますね。


 何故登るのか、そこに山があるから。

 とかなんとやらと二百数十年も前の言葉がありましたが、そんな感じですね。


「そうか……? 登る必要も無いから考えたこともないが」


 そうでした!

 わたしも空中歩くくらいならなんとかなるんですが、やっぱり飛べると楽でしょうね。

 そういえば随分前にお亡くなりになった方なんですが、わたしと同じ種で、宝石みたいな羽で飛べた方が居たそうです!

 ……どうやるんですかね?


「知らん」


 にゃー……そうですよね……知りませんよね。

 まあ当たり前なんですが、そもそも羽が生えても飛び方が分かりませんね。


「……飛び方くらいなら教えてやらんこともない」


 本当ですか!? ありがとうございます!

 ドラゴンさっ……ラオムさんはやっぱり、優しいですね。

 不束者ですが、捨てないでくださいね!


「捨てん。というか、今言う事か、それは」


 結婚式の後に布団の前で頭下げて言うべきでしたか!?


「いや、色々無いだろうが。布団も無いし、そもそも式もしていないだろう」


 ……そうでした!

 そういえば式ですけど、どうします?


「……したいか?」


 しなくてもいいですけど……うーん?


 結婚式は、魔道連盟でサービスとしてやってくれています。人間の真似をしてみたい魔族のみなさんには大人気ですが、わたしたちのように獣型ですとそこまで興味は出ませんね。


 あ、そうだ。ついでに健康診断受けてきましょうか。


「面倒だな」


 ラオムさんは健診サボり派でございますか。いやはや、健康は大切ですよー。

 わたし毎年行きますし。


「それは行きすぎだ」


 そうですかねぇ。






魔道連盟


魔生物が所属する組織。本拠地は北欧にあり、スカンディナヴィア山脈の北部の一部を刳り貫き、また地下から海底下にも広がっている。

魔生物の誕生を感知する“セフィロト”のシステムによって、ほぼ全ての魔生物の所属を実現している。

前身は魔道種相互扶助協会。

魔法術やその他の研究を行う研究部門、魔生物の戸籍やつがい情報を管理する戸籍部門、過去現在全ての情報を管理する情報部門等がある。

巨大樹型総合管理システム“ユグドラシル”によって魔道ネットワーク管理・配信、公式魔法術構成の管理、魔力波の送受信など重要な機能が賄われている。

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