23. 愉しいひと時
私は、電話を終えて、なんとなくボォーっと会話を振り返っていました。
こういうのは「寝取らせ」になるのかな? と。
寝てくれと勧めたわけでもないし、取らせるわけでもなくて、差し出す? 与える?
ちょっと違う気がします。
ただ私はスリルを味わって心地の良いリスクを感じていたい、
その刺激は確実に私のEDの回復に繋がるはず、
もう一つは、妻に女性らしさを取り戻してほしいというわがまま、
それであっても、もともとは、親友のための元気づけの「イベント」だということ、
その最適な手段として、私は今回の件、つまりデート「ごっこ」の思いつきに至ったのです。
なんと、わずか2日(実質12時間?)で。
引き続き、ボォーっとした頭の中で、先ほどこっそりと覗いた艶やかなスリップを着た幸美がチラつき、もっと長い時間、遠くに、たとえば鈴木と二人が温泉に行くシーンあたりを思い浮かべていました。
鈴木には失礼ながら、そんなスリップ姿の幸美が縛られたりする姿を妄想したり。
自分勝手な妄想でしたが、妻フェチな小心者の愉しいひと時でした。
そんなことだけを取り出して思うと、やっぱり1日デートのほうが、それらしい雰囲気になるのかな、と思いました。
でも、現実的ではない気がして、まじめな鈴木のほうがむしろ拒む気がしますし、幸美も絶対に嫌がる気がしました。
その頃になって、ようやく、私の下半身がわずかですが反応していたのでした。
もちろん、全盛期に比べたら、まったくです、20-30%程度だったかな、と思います。
妻を陥れて、知らない男とヤラせる……
そんな王道のシナリオとは、濃さも重さも違いますが、私なんかのような小心者には、結局、今回のような「ごっこ」に、一部妄想を加えることで、多少なりとも刺激になることがわかりました。
一息入れた後、私のノートPCの画面は、温泉のサイトは閉じられて、成人向け小説のサイトに変わっていたことを覚えています。
昼を挟んで、そろそろ幸美が帰宅する時間かな? と思っていたら、スマホが震えました。
幸美からの電話だったのです。
ゲリラ的な豪雨ではないものの、雨が降ったり止んだりしている、そんな一日でした。
幸美からは、迎えに来てほしいと言うものでした。(パート先に自転車を置いて帰る)
この頃になって、また雨音が大きくなってきたので、急ぎ準備をして、車(軽ワゴン)に乗り込んだ時に、再び幸美から電話があったのです。
パート先の人に送ってもらえることになったということ、洗濯物を取り込んでおいてほしい、ということでした。




