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12. 言い出せなくて

さて、続きです……


私は "デカパンなんか穿きやがって!” の勢いを借りて、「デート企画」の話を切り出そうと、意を決してリビングに戻ると幸美はソファに座ってテレビを観ていました。


観ているというより、テレビはついているだけで、その横でスマホをいじっていたのです。


「ナオくん(息子)、来週末に帰ってくるってLINEが入ってたよ」


私の姿を見るなり、幸美が言いました。


どうやら、息子が高校時代に所属していたサッカー部のOBが集う会合が開催されるとのことでした。


「ふーん、盆に帰ってきたばかりなのに…… 金、あるんかな?」


私にとってはどうでも良い会話でしたが、その後も県外に就職して一人暮らしをしている息子(直樹)や娘(美優)の話をしました。


むしろこれで私は、肩の力が抜けて、冷静に「例の話」が切り出せるような気がしたのでした。


ポツリポツリでも、子供たちの話を楽しそうにする妻 幸美と、その話がほとんど頭に入ってこない私。


私は この話題は早く終わらないかな、と そればかりを考えていました。


やがて子供たちの話題が途切れ、私と妻の間が無言の一瞬になりました。


さぁ、いよいよ!と意気込んだ私でしたが、なかなか最初の一言を発することができなかったのです。

こういう時に、自分が「小心者」「臆病者」だというのが自覚できました。


ふと時計を見ると23時を過ぎていました。


このままだと、せっかくのシーンが、お開きになってしまう……


正直 焦っていた私を助けてくれたのは、幸美からのひと言だったのです。



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