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ふたりぐらしは続く

作者: h

やっとハッピーエンドだと思っていたのに

どうやら間違ってたみたいだな

そいつは我が物顔で

ソファにふんぞり返って言う

久しぶりって程でもないか、相棒?


夜、高い波があって

溺れてしまって息継ぎができないでいた

こんな思いはもう懲り懲りだ

だからこそ前向きに生きてみたのに、また

砕いた心が返ってこないって

当たり前なんだ

誰もあんたに頼んでいないのだから!

陸地に助けを求めてみれど

みんなパーティに夢中だから

先生はいなくなってしまったから

1人で沈むしかないみたい


おれがいるだろ相棒

そいつはまた笑った

たったひとつだけ楽になる方法があるぜ。

ああ今すぐ楽になりたい!

もう諦めてしまいたいのだ

希望なんてもう捨ててしまいたいよ 


先生、ハッピーエンドに辿り着けないことは

いい加減学習して気がつきました

生きるってことは

死ぬまでずっと

なんやかんやが続いていくものなんですね

幸せだったり不幸だったり

高い波に襲われる夜があったり

美しいものに涙する朝もあったり

あなたからの言葉を

いつまでも覚えている、これからも

砂浜にて、息を吹き返す


ああ死んでやるもんか!

お前の言う通りにするくらいなら

生きちまった方がマシだ 

きっとそうだ、そうだといい

分からないことを決めつけるより

何かをずっと探してみるから

お前とこれからも過ごす日々を

受け入れてみるよ渋々

そいつはただ笑っていた 

ちょっとだけ優しく見えた

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