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オープニング:劇作家シェークスピア登場!

(舞台は、中世と現代が混ざり合ったような幻想的な円形劇場。ステージ中央には赤いベルベットの椅子と、羽ペンと羊皮紙が置かれている机。観客席は薄明かりの中でざわめいている)


(ライトが当たると、司会者・あすかが登場)


---


あすか(にっこり)

「皆さんこんばんは。今宵は、時空とジャンルを超えてお届けする――

 『歴史バトルロワイヤル・番外編』、その名も……!」


(観客の期待を煽るように、あすかが一拍置く)


あすか

「シェイクスピア・スペシャル 〜作者に伝えたい思い〜!」


(客席に軽く笑いと拍手。ライトがステージ中央に集まる)


あすか

「今回は、これまで数々の名作を生み出し、世界中の人々の心を揺さぶってきた――ウィリアム・シェイクスピアさんをお招きしてお届けします!」


(紳士的な服装で、シェイクスピアがゆっくり登場。観客に向かって優雅に一礼)


---


シェイクスピア(穏やかな微笑で)

「Good evening, ladies and gentlemen…あ、いや、こんばんは、でよかったですね。

シェイクスピアと申します。

400年経ってもこうして呼び出されるとは……作家冥利に尽きます。」


(会場に笑い)


あすか(クスッと笑いながら)

「実はですね、シェイクスピアさん。

今日はあなたの“作品の中の登場人物たち”が、どうしても言いたいことがあると、控室で待機しています。」


シェイクスピア(苦笑いしながらグラスを持つ)

「ほう、まさかのキャラたちによる“告発劇”。

 さては、書きすぎたか、語らせすぎたか……でも、私はいつも彼らに敬意を払っていたつもりなんですがね。」


あすか(肩をすくめて)

「そこなんですよ。

 登場人物たちは、あなたの“誠実な筆”によって生まれ、

 時には華やかに、時には悲惨に、時には不条理に物語を生き抜きました。

 でも今日は――そんな彼らが、“あなたに伝えたい思い”を、舞台の上で直接ぶつけます!」


シェイクスピア(グラスを置き、軽く腕を広げて)

「なるほど、面白い趣向ですね。

 では私は、筆をペンからマイクに持ち替えて、

 登場人物たちの“心の声”に、誠実に――そして少しだけユーモアを添えて――耳を傾けましょう。」


あすか(客席に向かって)

「それでは皆さん、幕を開けましょう!

 “作者 vs 作品キャラクター”の世にも奇妙な対談劇場!

 第1ラウンドのお相手は……哲学しすぎて死んだ男!悩みすぎて命を落としたデンマークの王子!

 ハムレットの登場です!」


(暗転、荘厳な音楽とともに、ハムレットがゆっくり登場。髪は乱れ、手には頭蓋骨を持っている)

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