転校生
ある学校に3人の転校生がきた。寮制の学校なのだが、3人とも起きてこず、朝食後にそれぞれ同級生に起こされた。
猿田さんは、1時間目の授業中、何も机の上に出していなかった。終了後に先生が、なぜ何も出していないのか尋ねた。
「きゅ、給料日前なので!」
卯月さんは、1時間目の授業中、ずっと寝ていた。終了後に先生が、なぜずっと寝ていたのか尋ねた。
「病気なんです〜」
金時さんは、1時間目と2時間目の授業中、ずっと金魚犬を探していた。金魚犬とは、金魚の形をしてぴょんぴょん跳ねる犬のことだ。どこを探してもいない。学校にまだ慣れていないせいもあるかもしれないが……まさか!
金時さんは自分の部屋に向かった。すると、体に『亥』の紙を貼り付けた、金魚犬がいた。
壁には、干支を一つずつ書いた紙が、卯と猿と亥だけ抜いて貼り付けてある。
「「やっと見つけた!」」
「探しましたよ〜」
「ん?誰?」
そこに猿田さんと卯月さんも現れた。
「先生から金時さんを探せって言われまして〜」
「お?なんだこれ、干支じゃん。俺は猿田だからここだな。」
「それでいうと、私はここですね〜」
猿田さんと卯月さんが、壁に貼ってある干支のうち、抜けている部分にそれぞれ手を当てる。
「ダメ!」
金時さんがそう言った瞬間、『亥』をつけた金魚犬がぴょんと飛び跳ねて、干支の最後の部分に体をくっつけた。
その瞬間、まばゆい光が溢れた。
転校生たちと金魚犬は消え去り、最初から何もなかったことになった。
在校生と先生は、転校生が来たことも忘れ、いつも通りの日常に戻った。
変な夢を見たので短編にしました。
短くて意味がわからないですが……