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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
4章 ジュエルボックスと市民革命
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マネージャーキリシュ01

 さてと、やっぱジュエルボックスは強いな。

 あのあと、王宮のやばさをいろいろ話したんだけど、彼女たちは意に介さなかった。

 なんとかなるよ、みんなそう思っている。

 向こうでは客が3人の中ライブをやったことあるって。

 それにくらべれば、怖いものなんてないっていうのだ。

 ほんとうなら今のうちに王国から逃げ出すのが正解だと思う。

 別の国でも、彼女たちのパフォーマンスは受けるとおもう。

 もちろん、俺もついていく。

 彼女たちはこの世界のことを何も知らないんだからな。

 それに、俺もこのマネージャーという仕事にやりがいを感じ始めている。

 彼女たちの才能は本物だ。

 ここでなくてもどこでも成功することができる。

 いつの間にか、俺が彼女たちのファンになっているのだ。


 さて、とりあえず俺も動かないとな。

 今度の敵はムサシどころではない。

 王の側近たちが相手なのだ。

 普通であれば、こんな民のことを考えない国はつぶれてしまう。

 他の国では革命が起こって、王の支配は終わりをつげつつある。

 それが起きないのは、王が国民のことを考えた政治を行っているか、王に強大な力があるか。

 そのどちらかだ。

 パトリック王国は後者。

 王とその側近が唯一の武力である騎士団を掌握しているのだ。

 ただ、王にとって怖いのは騎士団自体が反乱を起こすこと。

 軍部のクーデターによって倒れた国はあまたあると聞く。

 しかし、表の力を押さえるのが闇の力。

 それが5人の王宮侍従長と8本の剣だ。

 彼らは、基本、王に逆らうものがいないか目を光らせている。

 その芽が現れたとたんに摘んでしまうのだ。

 それには法律は関係ない。

 ただ、彼らが王にとって障害になると思ったら消してしまうのだ。

 それは法律には基づかない。

 彼らの気分で執行されるのだ。

 だから、冤罪もある。

 しかし、そんなことは関係ない。

 彼らにとって、合法的に人を殺せればいいのだ。


 俺も8本の剣の一人を見たことがある。 

 A級冒険者だったかな。

 強くなって調子に乗った冒険者パーティがあった。

 彼らは、自分たちのことを英雄と名乗り始めた。

 そして、今の王政について不満を言い始めた。

 自分が皇帝になったら、もっといい国になると。


 そこに白髪の少年が現れた。

 とにかくムサシのような闘気もなかった。

 そこに俺は逆に怖さを感じた。

 そいつは、冒険者のところに行って、リーダーの肩をたたいた。


「おじさん?皇帝になるとか言ってるの?」

 彼は振り返るリーダーに向かって、笑顔で問いかけるのだった。

 

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