表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
3章 ジュエルボックスとS級冒険者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/293

フィリップ組キリシュ22

「とにかく、ジュエルボックスに害があるものは、全部燃やさないとね。

 ゴミはきちんと燃やさないといけないからね」

 女はよそを向きながら言う。

 たぶん、この女、怒りにまかせてとんでもないことをやったんだろう。

 いきなり、出てきたやつを燃やすとか。

 

「でも、殺したのはクレメンス家の人間とマフィアだけだよ。

 奴隷はみんなちゃんと解放しておいたしね。

 いいことをしたって感じじゃないかな」


「まあ、ジュエルボックスとの関係はわかんないだろうな」


「そうそう、壁に『正義の味方参上!奴隷商人成敗』って書いておいたんじゃ。

 たぶん、やつら、正義の味方がやったと思ってるはずじゃ。

 おまえらと違ってわしはいろいろ考えてるんじゃ」


「もしかして、その恰好で行ったんですか」


「そうじゃ、これがわしらの戦闘服じゃからな」

 胸をはるじじい。

 いや、その恰好は。

 どう考えてもライブ終わりのファンじゃねえか。

 たぶん、こっちに話を聞きにくるだろう。

 じじいのローブの背中にはジュエルボックスのロゴと一夏命、夜露死苦とか書いているし。

 他のやつらも同じようなものだ。

 このじじい、もしかして壁に落書きとか昔はやった暴走馬族とかそういうのじゃないだろうな。


「わかりました。

 なんとか知らないで通します。

 あなたがたも、これ以上、他でこのことを言わないでくださいね」


「大丈夫じゃ。

 明日になったら忘れとる。

 わしは自慢じゃないが、今日の昼ごはんを食べたかどうかさえ覚えておらんのじゃ。

 鳥やドラゴンは脳みそがクルミくらいの大きさなのじゃ。

 スライムはもともと脳みそなんてないしな」

 何自慢だ。


「なんだと、じじい!」

 おっさんがじじいを睨む。

 じじいはしれっとしている。


「とにかく、これを持って帰ってください」

 俺は4人に次のライブのチケットを渡す。

 あんまりここにいてほしくはない。

 たぶん、騎士団が探しているだろうからな。


「あっ、そうじゃ。

 こいつはもらって行っていいかな。

 なかなかのものを持っておる」

 じじいはムサシの肩に手を置く。

「こいつは強いぞ。

 人間、生きているときはいろいろ無駄なことを考えるが、死人はそんなことはない。

 最強の死霊騎士になる素質がある」

 ムサシはじじいが歩き始めるとその後ろをふらふらとついていくのだった。

 その表情には笑みさえ浮かんでいるように見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ