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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
3章 ジュエルボックスとS級冒険者
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フィリップ組キリシュ09

「おまえら、何をしに来たんだ」

 俺は黒刃金のリーダーに話しかける。

 たしかカシウスとか言ったな。

 

「ジュエルボックスをさらいに来たんだ」


「冒険者ギルドの仕事にはそういう依頼はないはずだ。

 ギルドはそんなクエストは受けない」


「ああ、直接の依頼だ。

 闇の仕事と言ったほうがいいかな」


「そういう仕事はやめておいたほうがいい。

 一時的に金をもらえるかもしれないが、あとで困ることになる。 

 特に貴族や王族がらみなら気をつけたほうがいい」


 そう、貴族は自分でできないような汚れ仕事を冒険者に押し付ける。

 ギルドとしては受けないが、金めあてに受けるバカもいる。

 そういうやつは長生きできない。

 結局、罪を全部被せられて殺されるか、騎士団に手配され隠れて生きていくか。

 どっちにしてもいい結末はない。


「わたしらは、若いうちに手早く稼いで冒険者をやめる。

 絶対死ぬなっていうのがキリシュさんの教えだったよな。

 だから、それを忠実に守ってるってわけだ。

 できるかぎり、安全な依頼しか受けない。

 これがわたしらのやり方だ」


「そうか。

 それなら、この依頼は受けないほうがいい。

 ジュエルボックスにはやばいやつらがついているんだ。

 だから、おれに免じて引いてくれないか」


「やだね。

 特におまえのことは嫌いなんだ」

 憎しみの目でカシウスは俺を見る。


「もし、ここを通るというのなら。

 俺もおまえらと戦わなければならなくなる」


「それも、承知の上だ。

 今のわたしらならお前を倒せる。

 レナードさんを見捨てて生き残ったお前をな」

 そういえば、新人冒険者はレナードになついていた。

 やつはやさしかったからな。

 その分、俺が憎まれることとなった。

 まあ、それはいい。

 ジュエルボックスを守るのは俺の仕事だ。

 あのやばいやつらが出てくる前にけりをつけてやる。

 俺は、彼らの前に立ちふさがる。

 その俺にいちばん大きな戦士が襲い掛かるのだった。

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