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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
3章 ジュエルボックスとS級冒険者
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フィリップ組キリシュ07

「やっと中に入れるぜ。

 サンキュ、タイラー」

 中央のがたいの大きいのがドアをくぐってくる。

 極道組か。

 いや、ちがう。この闘気。冒険者だ。

 それも、かなり高位の。


「おまえらは…」

 俺たちにきづく。


「俺はジュエルボックスマネージャーのキリシュだ。

 ファンサービスは終わりの時間だ。

 また、次のライブに来てくれ」

 俺は相手を見ながら言う。

 たぶん、そういうことじゃないよな。

 しかし、彼らの目を見回していく。


「劇場主のベルナです。

 ドアを壊すのは勘弁してください」

 ベルナはそう言って、ドアのところに行って被害状況を確認しようとする。


「うるせえよ。おっさん」

 後ろの魔術師らしきやつが魔法をベルナにぶつける。

 ベルナはもろに魔法を受けて吹っ飛ぶ。

 なんか片足ちぎれてるみたいだ。

 さっきの殺すとかいうのは何だったんだろう。

 それにしても、普通の冒険者じゃない。

 これだけの魔法を使えるのは、B級もしくはA級だな。


「瞬殺かよ。受ける~」

 戦士の横の男、これもなかなかのやつだ。

 両手にナックルをはめている。

 こいつは拳士だな。

 それと小男、こいつは盗賊。

 こんな仕事をする腕の立つ冒険者でこの陣容。

 黒刃金だな。

 リーダーは盗賊のカシウス。

 短剣二本をあやつるやつだ。

 一番強いのはこいつ。

 そういえば、カシウスには新人のとき冒険者ギルドで教えたことがある。

 小器用だが、気持ちに欠けるやつだった。

 若いやつらの冒険者になる理由。

 これは、俺らのころと圧倒的に違っていた。

 若い者が求めるのは、ただひとつ金。

 俺らの頃はロマンが勝っていたような気がする。

 俺でも冒険者になって弱い人たちを守るんだって希望に燃えていた時期がある。

 黒歴史ではあるが、そういうものがないとこの稼業はやっていけなかったのだ。

 今は、あのころより少しはましになっている。

 ギルドの共済も整って、個人事業主だがほんの少しのセーフティネットもできてきている。

 冒険者のころはレナードによく愚痴をいったものだ。

 最近の若いやつは…ってな。

 

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