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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
3章 ジュエルボックスとS級冒険者
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白銀美桜03

 最後の曲で、熱狂は最大になる。

 これはわたしたちだけでなく、会場と作り上げたものだ。

 二度と同じものは作れない。

 こっちのファンも向こうにまけないぐらいすごい。

 とくに応援してくれてるのが、前列の4人だ。

 身体の大きなおじさんと派手な女の人、少年、老人の4人組だ。

 サイリウムペンライトでのオタ芸までマスターしている。

 どこで覚えたんだ。それ。

 動きがぴったりとあっているし。

 まさか練習とかしてるのか。


 アンコールが終わって、熱狂の冷めない舞台を後にする。


「お疲れ様!」

「おつかれ」

「おつかれにゃん」

 みんなでハイタッチを交わす。

 ここから少し休憩して、握手会だ。

 握手会の列も日に日に長くなっている。

 元の世界のトップアイドルとか大変だったんだな。

 これ以上、手が腫れちゃうよ。

 リムは最初嫌がってたけど、美羽に言われて今はなんとかこなしている。

 愛想はないんだけど、それがまた人気みたい。


 握手会が終わって、会議室で休憩しながら、反省会が始まる。

 佐那がみんなのダンスをチェックしていて、的確に指摘する。

 みんな座ってるのに、まだ身体が動くのか。

 リムも元気だけど、この子は疲れしらずだ。

 時々、いきなり寝てるときあるけど。

 猫獣人だから仕方ない。

 行動パターンが猫なんだ。


 とにかく、みんなで今日のライブについて話し合う。

 次回もっとよくなるようにって。

 明日になったらやっぱ忘れてしまうかもしれない。

 だから、疲れているけど今やっておくんだ。

 

 あとは寮にかえってねるだけだし、翌日は休みだ。

 っていっても基礎訓練と練習は欠かせないんだけど。

 

「じゃあ、これで終わり。

 明日はお昼から練習だからね。

 それまでに、今日の反省点、修正しといてね」

 美羽が締めると解散になる。

 って言ってもみんな同じところに帰るし、食事やお風呂もいっしょなんだけどね。

 そういえば、最近食事も元の世界に近いものが出るようになった。

 それは美羽がコックの人に教えてくれるからだ。

 美羽は料理もできる万能超人なのだ。

 なんか、昔役になりきるために覚えたみたい。

 美羽のなりきりは半端ないからね。

 

 わたしたちが帰ろうとすると、劇場の出口でなんか怒鳴りあうような声がするのだった。

 

 

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