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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
3章 ジュエルボックスとS級冒険者
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白銀美桜02

 ライブ前の採集打合せをする。

 今日は新曲もあるし、何度もリハーサルをしている。

 詩織の音響もだんだん進化している。

 いつもエンジニア組といろいろなものを作っている。

 エンジニア組の人はなんか大変みたいだ。

 最初は、詩織のいうとおりやってるだけだったけど、自分で考えて動き始めてる。

 エンジニア組は音響だけじゃなくライティングまでこなしてくれる。

 この世界ではそんな人いなかったのに、そういうのまで作り出してしまう詩織ってすごい。

 あと楽器まで作り始めた。

 それは、楽団の人たちが覚えてくれる。

 ピアノ、ギター、ドラム、ベースと基本的なものだけど、楽団の人はすぐに弾きこなす。


 ダンスも佐那がいろいろ付け加える。

 だんだん、難易度が上がっていく。

 わたしと詩織はついていくのがやっと。

 でも、格段に良くなってるのはわかる。

 こっちに来て身体能力が上がっているから、それを加味したみたいだ。

 リムの参加もある。

 彼女のおかげでアクロバット的な動きが追加されたのだ。

 本当に佐那は手を抜かない。


 それにしても、この世界に来たのがわたしたちで良かったのかも。

 他のアイドルは楽曲も振付も与えられてやってる。

 わたしたちは曲も振付も自分たちでできる。

 詩織と佐那が天才ってだけだけどね。


 そろそろ時間だ。

 わたしたちは舞台袖の持ち場に移る。

 この瞬間は、やっぱ緊張する。

 始まってしまえば、その流れでできるけど、この瞬間はいろいろ考えてしまう。

 ドクン、ドクンという心臓の音だけを感じる。


「さあ、行くよ」

 タイムキーパーの合図で、美羽がみんなを見る。

 みんな、それにうなづく。

 

「今から、ジュエルボックスのライブを始めます」

 会場にアナウンスが響く。

 暗い舞台を自分の立ち位置に移動する。

 

「1,2,3,4」

 美羽がカウントを取る。

 そのとたん、最初の曲のイントロが流れ、後ろの目つぶしライトが全開。

 たぶん、お客さんにはわたしたちのシルエットが浮かびあがるはず。

 大きな歓声が湧き上がる。

 そして、歌が始まる。

 ここからは、わたしの仕事だ。

 なんか、歌うと不思議と落ち着いてくる。

 一曲が終わるともう落ち着いている。

 続けて、次の曲。

 ライブが進行するにしたがって、わたしと会場のボルテージは上がっていくのだった。 

 

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