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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
3章 ジュエルボックスとS級冒険者
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白銀美桜01

 劇場公演は大成功だった。

 詩織が音響設備を作ってくれたし、オケも流れるようになった。

 格段に元の世界のライブに近づいた。

 それから、この劇場で以前からやってた楽団が手伝ってくれることになった。

 なんかわかんないけど、わたしたちにすごい感謝してくれてるみたい。

 詩織といろいろ打ち合わせをしている。

 基本、ピアノ、ギター、ドラム、バイオリン、吹奏楽みたいな楽器はあるみたい。

 それに、音楽は共通言語なのか、すぐにわたしたちの曲を演奏してくれる。


 フリップさんのところで宣伝もしてくれて、チケットもすごい売れているみたいだ。

 物販の商品もきちんと作ってくれている。

 ただ、これはまだ手作業なので、大変みたいだ。

 製作部の人たちの顔色が少し悪いような。


 あとは新メンバー。

 研修生のリムだ。

 しばらく見ていてもらおうと思ってたんだけど、すごい子だった。

 歌はまだまだだけど、身体能力がすごい。

 一夏より身が軽く、高く跳べるし、身体も柔らかい。

 まるで体操選手みたいな動きもできる。

 ダンスに関しては覚えもいい。

 最初、わたしたちのライブを見て、歌って踊るだけ、かんたんじゃん、みたいに思ってここに来たのかなって思っていた。

 もとの世界でもそういうの多かった。

 アイドルってちやほやされるだけの仕事って思ってるんだ。

 もちろん、わたしたちも努力してるところなんてみせないけどね。

 だから、甘い考えで入ってくる子多かった。

 そういう子は夢破れて、この世界を去っていった。

 たしかにかわいいも才能だけど、その才能で突き抜けるのは難しかった。

 努力でどうにかなるものでもないからね。

 

 リムはそう言った子と違った。

 休み時間も、いちばん動きの大きい一夏の動きをまねたり、佐那のダンスをコピーしたり。

 そう、この子は見たものをまねる才能がある。

 運動神経がいいんだろうな。

 それに体幹がしっかりしているのだろう。

 どんな動きをしても、身体がくずれない。

 なんかダンスはすぐに追い越されそう。

 美羽もなんかリムのこと妹みたいに思っているみたいで、終わりの3曲だけ出てもらうこととなった。

 もちろん、他の曲のレベルも上がったら増やしていくみたい。

 正式に新メンバーとなったってことだ。

 わたしも妹ができたみたいでうれしいんだけどね。


 とにかく、それでライブをやったんだけど、大成功だった。

 みんな盛り上がって最高。

 元の世界でもこんなに熱くなったことはない。


 それから週2でライブを組んでいるんだけど、やるたびにボルテージが上がっていく。

 なんか、チケットも即日完売って感じで、握手会も人数制限しているみたい。

 というわけで、あっと言う間に1か月以上がすぎた。

 リムも慣れて、最初から最後まで出られるようになった。

 わたしたちのライブは元の世界の時よりも完成度があがっていくのだった。


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