表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
2章 ジュエルボックスと原初の悪魔
44/293

白銀美桜04

 握手会が終わって、ジュエルボックスは簡易控室のテントで休んでいた。

 でも、いっしょにあの猫耳少女と大きいおじさん、一昨日の少年、派手なおねえさん、フードのおじいさんがいる。

 この人たち、みんな知り合いらしい。


「リム、帰ろうよ」

 少年がなだめるように言う。


「うん、また今度にしましょう」

 おねえさんも説得するが、少女は動かない。

 みんな困った顔。


「妾はジュエルボックスに入るにゃん。

 歌ったり踊ったするにゃん。

 妾にもできるにゃん」


 美羽はわたしたちに相談に来る。

 確かに可愛い子だし。

 わたしたちは才能あるものは拒まない。

 可愛いも才能だ。

 もし、向こうにこの子がいたら可愛すぎる地下アイドルとかいってすぐに有名になるだろう。

 

「わかったわ。

 でも、研究生ってことでいいかしら。

 歌とかダンスとか覚えられたら6人目のメンバーとしてステージに立ってもらうけど。

 覚えられなかったら、ステージには立てない。

 厳しいけど、耐えられる?」


「耐えられるにゃん」

 耳をぴくぴくさせて美羽を見上げる。

 

「じゃあ、明日またここに来て。

 おとうさんとかおかあさんは…」


「我はちがうぞ」


「わたしも違うわ」


 付き添いの二人は否定する。


「この子にそういうのはないから、でも大変だよ」


「迷惑をかけたら即やめてもらう。

 それでいいよね」

 一夏が付け加える。


「それでいいにゃん」

 耳をたたんで少女はわたしたちを見回す。

 かわいい。ちょっとレベルがちがう。

 まるで猫みたい。


「じゃあ、期待してるよ」

 美羽は少女と握手をするのだった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ