表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/293

龍王リヴァイア07

 そのあとは蹂躙が始まった。

 スライムは触手を伸ばして敵をとらえ壁に叩きつける。

 鳥は身体に炎をまとい敵をぶん殴る。

 じじいは闇の魔法で死なない程度にギャングたちをいたぶる。

 我は後ろをついていくだけだ。

 本当は我も暴れたいんだがな。


 目の前の敵はだんだん上に上がっていく。

 たぶん、その先にボスがいるんだろう。

 人間の集団は頭を潰せば、終わりって聞く。

 次のやつが頭になればいいのに、そういうことはしないって聞く。

 理解に苦しむやつらだ。

 もちろん、ジュエルボックスは別だ。

 美桜たんはかわいいし、歌はうまいし…

 絶対女神の化身なのだ。


 さて、最後の扉だ。

 それも、簡単に開く。

 もう、部下たちもあきらめているみたいだ。

 我らに向かってこようとしていない。

 距離をとって構えるだけだ。


「さて、おまえがボス」


「じゃあ、こいつを焼き殺せば終わりね。

 ジュエルボックスに手をだしたことを後悔しながら。

 死ね!」

 鳥がボスを殺そうとする。


「フェリクスさん。ちょっと待って」

 スライムがボスの前に行く。

 そして、ボスの顔に手を置く。


「なんだ、この少年は」


「ジュエルボックスの一ファンだよ」


「それで、俺たちをどうしようというのだ」


「うん、もしぼくが止めなかったら、後ろの人たちがあんたらを全滅させるよ。

 だけど、ひとつ提案があるんだ。

 ジュエルボックスがライブをやるのにさ。

 会場の場所をとったり、ステージを作ったり、人を整理したり。

 そういうの自分でやってるんだ」


「それで」


「かわいそうだよね!

 もっとライブに集中してほしいよね!」

 スライムはボスに顔を近づけ、声を荒げるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ