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マルコフ芸能事務所ゴルドン02

「今日、ライブが終わったら俺の部屋に来てくれ。

 大事な用事がある」

 

 俺は休憩中のリサに声をかける。


「わかりました。でも大事な用事って?」


「おまえに大きなスポンサーがつくことになったんだ」


「わたしに?」


「そう、これで資金を心配せずにライブが続けられるようになる。

 トップアイドルを目指すことができるんだ」


「それはうれしいです。

 でも、その方は」


「立派な貴族の方だ。

 今日、顔合わせをしてもらう。

 くれぐれもそそうのないように」


「はい、ありがとうございます」

 

 これでいい。

 最近、アズウェル郷が頻繁に催促してくるのだ。

 丁度、次のメンバーも見つかったことだし、仕方がない。

 なかなかいい子だったんだがな。

 アズウェル郷のものになったら、数か月しかもたないだろうな。

 かなりの変態だという噂だし。

 しかし、アイドルは消耗品だ。

 この劇場のアイドルグループになりたいという娘はたくさんいる。

 リサからはもう搾り取れるものもあまりないしな。

 今日のライブ終わりにリサをアズウェル郷に渡すことにしたのだ。


 そして、ライブが終わり、応接室にリサを呼ぶ。

 

「入れ」

「失礼します」

 わたしの声でドアが開いて、リサが入ってくる。

 応接にはアズウェル郷が座っている。


「あの、リサです。

 今回はスポンサーになっていただいてありがとうございます」

 リサは深くおじぎをする。


「ああ、いつも応援しているよ」

 そう言ってアズウェル郷は舐め回すようにリサの身体を見る。


「リサ、アズウェル郷の隣にすわりなさい」

 わたしはリサに命じる。

 リサはスカートの裾を気にしながら、アズウェル郷の隣に座るのだった。


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