白銀美桜13
みんなで、撤収する。
お金とか集めたらたくさんあった。
たぶん。昨日の倍以上。
あ、金貨もあるし、きれいな羽根もある。
財布ごとわたされたのもあるし。
とりあえず、今日も成功。
でも、劇場みたいにスタッフの人とか欲しいな。
ライブで疲れてるのに握手会の準備とか。
まじ無理。
わたしたちが荷物をまとめ終わると、なんかがらのわるそうなのが、3人で近寄ってくる。
こういう3人組って真ん中のが小さい。
まるでなんたら新喜劇みたいだ。
「おう、おまえら。
稼いでるみたいやないか?」
関西弁に聞こえるけど、気のせいかな。
「ええ、おかげさまで」
美羽が答える。
「勝手にここで商売してええとおもとんか」
「でも、ここは公園です。
誰の場所でもないはずですけど」
「ここはフィリップ組が仕切っとんや。
みんな、俺らにショバ代はろて、ここで商売やっとんや」
「でも、芸人はいいって聞きました」
「稼がれへん芸人は許したってんや。
そやけど、さっき見てたらようさんかせいどるやないか。
まあ、そこの羽根でかんべんしたるわ」
「いやです。
あなたたちに払うお金はありません」
「なんやと。
おまえら、いてもおたれ」
両脇の2人が前に出てくる。
それに対して一夏が前に出る。
「こいつら、ぶちのめしていいの?」
「うん、殺さない程度にね。
ちょうど、能力を試したいとおもってたの」
美羽も棒を構える。
大男二人が美羽と一夏に襲い掛かる。
美羽たちはそいつらを迎え撃つのであった。