表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
最終章 ジュエルボックスと原初の悪魔たち
268/293

原初の悪魔 クロウ13

「周りをみてごらん。

 動いたら死ぬよ」

 タリスはワイトを指さす。


 ワイトは周りを見渡す。


「そういうことか」


「ああ、お前の周りに結界を張った。

 糸の結界をね」


「それでさっきからの攻撃が雑じゃったんじゃな」


「そう、魔法でおまえの気を引きながら糸を張り巡らせてたの。

 わたしの本当の力はこっちのほうなの。

 残念だけど、これで詰みだよ」


「ほう、糸の結界か。

 見事なもんじゃ」


「負けを認めるか」


「わしも部下たちにまかせて、遊んでいたわけじゃないんじゃ。

 わしも結界を張っていたんじゃ」


「なんだと!」

 

「わしの結界はおまえのような物騒なものじゃないんじゃ。

 わしの楽しい世界に招待しよう。

 もう争いはやめじゃ。

 ジュエルボックスと一夏たんの素晴らしさを教えてやる。

 これは布教なんじゃ」

 ワイトがそういうとワイトとタリスを黒い球体が包み込む。

 二人の姿が見えなくなる。

 もしかして、ワイトは相打ちを狙っているのか。

 このまま、ワイトを自分の結界の中に閉じ込めようというのだろう。

 タリスの無力化がやつの目的だったのだ。

 なかなかの作戦だ。

 タリスのことだ、このままというけではないだろう。

 しかし、さっきの魔法大戦から考えて、すぐに抜けだすことは難しいだろう。


 そう考えたとたん、球体は揺れ始める。

 その揺れはだんだん大きくなる。

 中でタリスが暴れているのだろう。

 ワイトに押さえられるか。

 まず無理だろう。

 次に黒い球体ははじけ飛ぶ。


 目の前にワイトとタリスが現れる。


「一夏たん、最高」

 タリスの一声目だった。


「そうじゃろう。

 一夏たんは素晴らしいじゃろ」

 ワイトは満足そうに笑うのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ