表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
最終章 ジュエルボックスと原初の悪魔たち
265/293

原初の悪魔 クロウ10

「無駄だよ。

 さっきの炎ではわたしには勝てないわ」

 アクオスが再びフェニックスの前に出る。

 さっきの属性勝負はアクオスの圧勝だった。

 防御力や攻撃力は強くなったかもしれないが、炎の力まで上がるものか。


「だから、さっきのわたしと違うんだよ。

 推しのライブ中のわたしは無敵なんだよ」


「歌を聞いたくらいで、そんなに強くなるわけないわ」


「わたしらにとって、これは単なる歌じゃないの。

 生きるすべてなの」


「じゃあ、みせてもらうわ。

 このくらいの付加魔法でどれだけ強くなるのかをね」

 そう言って掌から冷凍ビームを出すアクオス。

 今度はアクオスからの攻撃だ。

 それをフェニックスも手をかざして受け止める。

 フェニックスの両手と両足が炎に包まれている。

 ただ、その炎は赤い炎ではない。

 青い炎だ。


 その炎で冷凍ビームを受ける。

 冷凍光線はその部分から消える。

 さっきのフェニックスの炎とは全然違う。

 フェニックスはそのまま距離をつめる。

 距離がなくなると、炎につつまれた脚で蹴りをいれる。

 そのとたん、アクオスは消える。

 また、分身を創り出したのだ。

 まあ、あれは分身というより蜃気楼。

 水の壁で光の屈折を操っているのだ。


「だから、あなたの攻撃は届かないの。

 さっきもやったでしょ」


「ああ、しかし、今なら届くよ。

 佐那ちゃんがダンスで応援してくれているんだからな」

 そう言って、前進するフェニックス。

 進むところにある水の壁をすべて破壊していく。

 たぶん、何も考えていない。

 目の前のものを全部壊せば、そのうちアクオスに当たると考えているのだ。

 ただ、それには無尽蔵の力が必要。

 だんだん、目の前の壁の数は減っていく。

 

「なんなの?こいつ」

 アクオスのほうが焦った声を上げる。

 そう、壁を創るスピードが壊すスピードに間に合わないのだ。

 確かに創るよりも壊すほうが簡単だ。

 ただ、壊すにもエネルギーがいる。

 そのエネルギーが原初の悪魔を凌駕しているのだ。


「やっと届いたみたい。

 これでおわりよ」

 フェニックスはそう言ってパンチを繰り出す。

 その攻撃に最後の壁が壊れ、アクオスは吹っ飛ぶのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ