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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
最終章 ジュエルボックスと原初の悪魔たち
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白銀美桜01

 王都に帰ってきて日常が戻ってくる。

 日常といっても、元に戻ったのではなく、だんだん進化はしている。

 ファンの数がすごい増えているのだ。

 それはツアーの影響もある。

 他の地方から王都にまでわたしたちを見に来る人が増えているのだ。


 

 わたしたちは次のステージを考えるようになった。

 それで、事務所がオーディションをして姉妹グループを作ることにしたのだ。

 全員がこっちの世界の子で10人のグループだ。

 オーディションには1000人以上が集まったみたいだ。

 ジュエルボックスはすごい影響力となっている。

 子供たちが路傍でよく真似をしているのを見るようになった。

 ライブ会場で販売されているミュージックボールのおかげで、ライブに来ていない人もわたしたちの歌を聴けるようになった。

 まだ手作りの段階で量産はできないみたいだけど、生産体制は整ってきているみたい。


 元の世界でも、あるアイドルクループがアイドルを身近にしてくれたっていうのがある。

 そして、いろいろなアイドルグループが乱立するようになって、わたしたち地下アイドルも生まれた。

 こっちの世界でも同じようになっていくんだろう。

 楽曲は楽団の人のなかに作れる人が出てきている。

 ダンスもスタッフの中に教えられる人が出てきた。

 といってもわたしたちも自分のことばかりしているわけにはいかない。

 練習くらいは見るようにしている。

 ベルナ劇場のトレーニングルームでいろいろと教える。

 それにしてもこっちの子たちは覚えがいい。

 歌はまだまだだけど、運動神経のいい子が集まっている。

 ダンスは日に日に上手くなってくる。

 もしかして、そのうちわたしも追い越されてしまうかもしれない。

 まあ、それはそれでいい。

 こっちでもアイドル文化というのが広がっていけばいいと思う。


 そして、そんなこんなで10年の時が過ぎた。

 わたしたちはちょうど、飛ばされたときくらいの年齢になっていた。



 さて、今日も二回のライブだ。

 わたしたちも進化している。

 こっちの世界での進化はなぜか止まらない。

 なんかこっちでは不思議な力がはたらいているみたいだけど、こんなハードなスケジュールでよく身体がもっているって感じ。

 でも、不思議と疲れはたまらない。

 ただ、遊んでいる間がなくなったのはつらい。

 街で食べ歩いたり、ショッピングしたりという時間がなかった。

 もちろん、そんなことをしたらファンが集まって大変なことになるんだけどね。


 今日はミュージックビデオの撮影もある。

 詩織が音楽だけじゃなくて映像もミュージックボールにいれる方法を考えたのだ。

 ディスプレイがないから、壁に投影することとなるんだけど。

 フィリップ芸能事務所の製作部が大変なことになっているらしい。

 徹夜続きですごいブラックなことになっているらしいんだけど、あまり触れないようにしよう。

 

 舞台練習が始まる。

 リハーサルはスタッフだけのはずだ。

 なのに、なにか見たことのない人たちがいる。

 黒い衣装をきた5人だ。

 大きさがバラバラの5人だ。

 まるでリヴァイアさんたちみたいだ。

 ただ違うところは、全員が黒いマントに身をつつんでいることだった。

 

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