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異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
最終章 ジュエルボックスと原初の悪魔たち
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プロローグ

 その惑星は大気と水のある惑星だった。

 その水の中で無数の泡が生まれ、そして消えた。

 あるとき、その泡のひとつに生命が宿った。

 泡は分裂を繰り替えし、仲間を増やしていった。

 最初は光と闇に別れ、それぞれが分裂によって増えていった。

 

 光の方は、神を作り出した。

 唯一の神は自分に似せて神の一族を作り出した。

 それは秩序のもとに行われた。

 神たちは役割をもって生み出された。

 知を司る神、力を司る神、技を司る神。

 唯一神はいろいろな神を生み出していった。

 しかし、自分を超える神は創らなかった。

 だから、神の一族は唯一神の劣化コピーにすぎなかった。

 最後に神たちは自分に似せて人間というものを作り出した。

 人間も神たちの劣化コピーであった。

 鋭い爪や牙、丈夫な毛皮を持たない人間種。

 神はそれに知恵と集団となる力を与えた。

 人間たちはそれを武器にどんどん勢力を伸ばしていった。


 一方、闇は混沌としていた。

 型にはまることはなく6柱の生物を生み出した。

 彼らは原初の悪魔と呼ばれた。

 原初の悪魔たちは、様々な生物を創った。

 それは神のように型にはまることなかった。

 虫、魚、爬虫類、鳥、両生類、哺乳類。

 彼らの創った命は様々な生物となった。

 その中のひとりケットシーは、無茶苦茶だった。

 思いつく限りの強い生物を創ったのだ。

 ドラゴン、フェニックス、妖精、ドライアド。

 いろいろな生物を創り出し戦った。

 ケットシーは友達が欲しかったのだ。

 もちろん、自分より強いものを求めてだ。

 それが今の幻獣種となっている。

 ケットシーの森には幻獣たち住むこととなった。


 神の劣化コピーである人間は数を増やしていく。

 それは過酷な環境を克服する能力からだ。

 例えば、獣は食べ物が少なくなると増えることはできなくなる。

 人間は農耕、備蓄によって環境を克服したのだ。

 人間たちは寒い地にも砂漠でも生きることができた。

 その人間たちは自分たちを創った神を崇めた。

 もちろん、それは感謝の念だけではない。

 集団を支配するのに都合がよかったからだ。

 人間は神たちの狡猾さも受け継いでいたのだ。


 ただ光の一族であるだけの神たちは、自分たちのやり方が正しいと思い込んだ。

 それで、自由な存在である悪魔たちが邪魔になり始めたのだ。

 いくら人間が集まっても、悪魔たちを駆逐することはできないからだ。

 神たちは悪魔に宣戦布告を行った。

 それは大きな戦争となった。

 多くの地を焼野原にし、地形さえも変えてしまった。

 結局、2つの大陸を分け合うことで決着することとなった。

 そして、現在の体制が出来上がったのだ。

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