表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
230/293

龍王リヴァイア03

 ねこニャンと猿の戦いが始まった。

 猿は棒を振り回しながら猫ニャンに迫る。

 あの棒、たぶんやばいやつだ。

 それと棒術の腕は達人。

 我なら何発か耐えられるが、猫ニャンには無理だろう。

 ただ、やつには素早さがある。

 攻撃力とスピードに全振りしたようなやつだからな。

 相手も猫ニャンの攻撃を受けたら終わりだろう。

 ただ、猿の足元には雲のようなものがあり、空を飛ぶ。

 どっちの攻撃も決まらないまま、攻撃の応酬は続く。


「なかなかやるな」

 一度猿は距離をとる。


「おまえもにゃん」

 猫ニャンも微笑む。

 このバトルジャンキーのお目にかなったというわけか。

 もともとは俺たちの獲物なんだがな。

 俺もこの猿となら全力を出せたかもしれない。

 神というのはなかなか強いからな。

 普段は接触がない。

 俺たちの活動範囲はこの大陸だけだからな。

 神は他の大陸を治めている。

 この大陸は6柱の悪魔が治めている。

 猫ニャンもその1柱だ。


 神は浮遊大陸と言われるところから、地上を治めている。

 その浮遊大陸を天界とか神界と言う。

 時々、この猿のように天界を追い出されてこっちの大陸に流れてくるものがいる。

 そういうやつらを堕天使と呼んでいるが、こっちの世界を舐め倒している。

 天界がどんなところかは興味ないが、自分たちが一番偉いと思っているのだ。

 堕天使たちは、我らに喧嘩を売ってくるのだ。

 支配下に入れというわけだ。

 ただ、そいつらは我らや悪魔たちに一蹴されてしまう。

 そこそこはやるみたいだが、我らの敵ではない。

 やつらは末端だというからな。

 神というのはどれだけ強いのか戦ってみたいものだと考えていた。

 今はドル活のほうが大事だ。


 この猿はなかなかやるようだ。

 動きをみればわかる。

 たぶん、まだ本気じゃないのだろう。

 だが猫ニャンも本気じゃない。

 まだ、ウォーミングアップといったところだろう。

 やつの破壊力は半端ないからな。

 我が龍の姿で戦ったときも、相当の痛手を負った。

 しかし、負けてはいないんだがな。

 ただ、もう一度戦いたいとは思わない。

 次に戦うときはどちらかが死ぬときだって思っていたからな。

 それに、なんかやつとは通じ合えた気がしていた。

 他の悪魔とは違って、なんといっていいかわからないが。

 我らは友となったのだ。

 その上、やつは今や推しの一員だ。

 もう一度言うが別に負けたわけじゃないのだ。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ