表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界アイドル転生譚 転生したら魔王たちに推されて最強です  作者: PYON
6章 ジュエルボックス帝都ツアー
226/293

堕天使ゴクウ11

 じじいは、サゴジョウの火魔王をシールドを展開して防ぐ。

 よぼよぼの年寄りになのに、なかなかの術だ。

 今度はじじいから闇の触手が伸びる。

 それをサゴジョウが風の刃で斬る。

 じじいの闇の触手は消滅する。

 両者ともに無詠唱無魔法陣での戦い。

 初級魔法の欧州だが、かなりの魔法の使い手同士の戦い。

 そして、今のところ互角。


「なかなかやるじゃないか」


「ああ、あんたもじゃ。

 ただ、まだ若いがな」


「若い。

 わたしは500歳は超えているぞ」


「わしは5000歳は超えているな。

 正確な歳は忘れたがな」


 術の応酬は続く。

 しかし、だんだんじじいのほうが押しているように見える。

 ただ、サゴジョウには奥の手がある。

 あの瓢箪だ。

 名前を読んで返事をするとあの瓢箪の中に吸い込まれてしまう。

 ただ、名前がわからなければどうしようもない。

 ところが、サゴジョウには名前を調べる魔法があるのだ。

 普通であればなんの意味もない魔法。

 だが瓢箪とセットなら最強の魔法だ。


「ネームサーチ!」

 サゴジョウは杖を振り上げる。

 じじいの頭の上に名前が浮かび上がる。

 ウンコマン。

 じじいはウンコマンというのか。

 汚い名前だ。

 たぶん、学生の頃、いじられたんだろうな。

 さあ、これでおしまいだ。

 さっさと片づけてしまえ。


「なかなかの魔法だ。

 尊敬に値するぞ」


「あんたもじゃ。

 なかなか筋がいい」


「敬意を込めてあなたの名前を呼ぼう。

 ウンコマン。これがあなたの名前だ」

 サゴジョウがじじいの名を呼ぶ。


 じじいの返事はない。

 まさか、間違えているのか。

 あれは一番呼ばれている名前を表示するのだが。


「ウンコマン。

 どうしたんですか?

 おじいちゃんの名前ですよ。

 ウンコマンさん、聞こえてますか?」

 サゴジョウは耳が遠いのかと思って大きな声で呼ぶ。


「誰が!ウンコマンじゃ~!」

 そのとたん、サゴジョウの頭の上に黒い雲が広がり、サゴジョウめがけて稲妻が落ちてくるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ